坂本九さんの名曲「上を向いて歩こう」などの作詞で知られ、戦後日本の放送、音楽界で長年にわたって多才ぶりを発揮した放送作家、作詞家、ラジオパーソナリティーの永六輔(えい・ろくすけ、本名孝雄=たかお)さんが7日午後1時57分、肺炎のため東京都の自宅で死去した。83歳だった。東京都出身。葬儀は近親者らで済ませた。後日、お別れの会を開く予定。
旧制中学時代からNHKのラジオ番組で投稿コントが次々に採用され、マルチタレントの草分けとされる三木鶏郎に見いだされ、早稲田大在学中に放送作家、司会者としてデビュー。やや甲高い声に早口で語り掛ける独特の口調で、ラジオや草創期のテレビで活躍した。
「上を向いて歩こう」を作曲した中村八大さんや、いずみたくさんとのコンビで数々のヒット曲の作詞を担当。中村さん作曲の「黒い花びら」(歌・水原弘)は1959年の第1回レコード大賞を受賞、61年の「上を向いて歩こう」は米ビルボードチャート1位の世界的ヒット曲となった。他にも「いい湯だな」「こんにちは赤ちゃん」「遠くへ行きたい」など、今も多くの人が口ずさむ名曲を世に出した。
エッセイストとしても数々の作品を発表。94年に出版した「大往生」は200万部を超えるベストセラーに。2002年1月に妻昌子さんを2人の娘と共に自宅でみとり、愛する人を失った思いを「妻の大往生」などにつづった。
親友の黒柳徹子さん司会の「徹子の部屋」や「遠くへ行きたい」など数少ない番組を除いてテレビから遠ざかったが、パーキンソン病や前立腺がんと闘いながら、最近までラジオ番組の出演を続けていた。
事務所によると、最後のラジオ番組となったTBS「六輔七転八倒九十分」を6月末で終了することを決めてからも、「あいさつだけでも届けたい」と復帰を目指して自宅療養に励んでいたという。(日刊スポーツ)
独特の語り口でピアノを弾く永さんの昔の姿を永久に想い出す事でしょう
ご逝去を悼み心からお悔やみ申し上げます。長い間ご苦労 様でした。
合 掌
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