政府が配備を断念した地上配備型迎撃システム「イージス・アショア(地上イージス)」の代替策として、ミサイル防衛に特化した専門の護衛艦を選択肢の一つとして検討していることが4日、分かった。レーダーを地上に置いた上で海上の護衛艦がミサイル発射のみを担う「分離案」や、イージス艦の新造とともに検討し、年末までに結論を出す。
高度な防空機能を持つイージス艦とは異なり、ミサイル防衛専門艦であれば建造費が抑えられる。ただ、専門艦を防護する艦艇も必要で、人員不足の解消にはつながりにくい。
一方、分離案で既存護衛艦を活用すれば費用がさらに絞り込めるが、レーダーと護衛艦の間の無線通信が妨害される恐れがある。イージス艦の新造は費用、人員不足の両面で難点がある。このほか、政府・与党内では人工浮島「メガフロート」に地上イージスを設置する案もあったが、テロリストなどからの攻撃に対する警備上の問題から、支持する意見は少ない。
政府は敵基地攻撃能力取得と合わせた地上イージス代替策について9月末までに方向性を出し、具体案を年末に編成する令和3年度予算案に反映させたい考え。 (WEB引用)
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