雨の記号(rain symbol)

再び「霧子のタンゴ」

 「霧子のタンゴ」で昼寝から目覚めさせられてしまった。
 カラオケの話である。
 説明しよう。
 僕の家の裏のお家の隣、すなわちここだってお隣さんのようなものだが、玄関の方じゃないのでふだんここの人たちと顔を合わすことはない。使用する通りもあっちとこっちに分かれている。こっちは一人住まいで町内会の会合に出ることもしていない。これからも顔を合わせる機会は少ないだろう。
 だから、言いたいことを言おうってわけじゃない。クレームをつけようってわけでもなくて、「霧子のタンゴ」は僕も好きな歌である。
 昼寝というのは、眠りがそんなに深いわけじゃないだろう。だから、眠っていながら、裏のお隣さんがやっているカラオケは脳の一部で聴いていたような気がする。
目覚めさせられたのは「霧子のタンゴ」が聞こえ出してからである。目覚めてみたら、部屋の壁はカラオケの低音に、ブオーン、ブオーン、と響き返っていた。
 時計を見ると三時半過ぎだった。
 土曜日の午睡は、二時間くらい取ることが多いから、この歌のせいでいつもより三十分ほど早く目覚めさせられたことになる。
 ところで目覚めてくる過程だが、ひょっとすると僕はこの歌を脳の一部で口ずさもうとしていたかもしれない。何となくそんな目覚め方だったような気がしている。
 自分の方がうまく歌えるとでも考えたりしていたのかもしれない。
 それにしても裏のお隣さんは「霧子のタンゴ」をよく歌う。僕もこの歌は大好きだ。
 一度、その方と歌を競い合ってみたいものである。
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