WBC野球決勝戦・日本対キューバ戦がアメリカ・サンディエゴ・ベトコパーク球場で行われた。
結果は、投攻守すべてにおいて日本がキューバを上回り、完勝と言っていい内容であった。日本が世界一となったのは当然であろう。
WBC野球世界一となった立役者の一人であるイチロー選手は、このチームでワールドリーグをやりたい、と言ったが、確かに、打てる、守れる、走れるの隙のないいいチームであった。
唯一、汚点といえば、アメリカ審判のいい加減な誤審によって、チームにケチがついてしまったことである。これによってあやうく二次リーグを敗退しかけてしまった。おかげで皮一枚つながって、決勝リーグに進んできたイメージが残ってしまったが、本来なら二勝一敗同士で韓国と準決勝をやって、勝って、キューバと決勝を争う押しも押されもしない堂々たるチームだったのだ。
惜しむらくはバタバタ大会開催にこぎつけたということもあって、ルールや予選リーグのグループ編成、審判のレベルの低さなど、多くの課題を残した。
ワールドサッカー並みに、世界中から注目を集めるためには、この辺をしっかり整備する必要があるだろう。
ともあれ、不利な判定などにめげず、堂々と戦った日本が優勝したことはベースボール普及の道に夢をつないでくれたようで嬉しい。
これがもしもアメリカ優勝などということになっていたら、とんでもないことであった。