おチンチンの腫れる話

　ちっちゃい頃、川におしっこをしたらおチンチンが腫れる、と母親に言われたことがある。何日か後、川におしっこをしたら、実際におチンチンが腫れたりしたものだった。
　この話は幾度か夢になって現れ続けている。
　昨夜、韓国ドラマ「バリでの出来事」最終話をインターネットで見て、ラストのイメージが強烈だったので、このシーンはきっと夢に出るぞと思って寝床についたら、そのせいもあったかちっとも眠れなかった。眠れないついででいろんなことを思い浮かべていたら、先のおチンチンの話をふいに思い出したのである。
　どういうつながりでそうなったか分からない。
　この「バリでの出来事」は、男女の愛憎が複雑に交錯するドラマで、その根底にあるのは恋焦がれる異性への強い性欲、独占欲であるだろう。
　ひょっとするとそういうことと結びついて、おチンチンの腫れる話を思い出したのかもしれない。
　その後、おしっこがしたくなったというのも、男女の性の不思議さにつながっているようだ。
　これを理性の基準で僕は書いているが、この理性とやらを解き放ったらいったいどういうことになるやら。