”清純”とガールクラッシュのGFRIEND
この曲とダンスには完全に引き込まれた。激しくもカッコいいダンスで、最後まで一糸乱れぬパフォーマンスはみごとに尽きた。始まったら息も尽かせずぐいぐいこっちを引っ張っていった。終わってほっとひと呼吸入れたら、100メートルを全力で走ったような疾走感と疲労を覚えた。見ているだけでそうなんだから、やっている者の集中力はどれほどのものだったろう…。
世界に誇ってもいいガールズ音楽(歌とダンス)のひとつだよ、これは…!
近頃のガールズ音楽は可愛さを競うステージが氾濫している。「FINGERTIP」をきっかけに、今後のガールズ音楽はカッコよさに梶を切るグループ、”愛らしさ”路線にとどまるグループと二手に分かれてくるかもしれない。
あらためて考えるとカッコよさを追求してるガールズはあまり目立たない。人気ガールズでは若手のBLACKPINKや中堅のEXIDがぱっと思い当たる。MAMAMOOもそうなるかな…。そういえばCLCだってイメチェンして…何だ、けっこう出て来だしてるではないか。
ただ清純を背負ったままガールクラッシュのカテゴリーに踏み込んできたのはGFRIENDが最初かもしれない。
少女時代やKARAも元はそうだった。だが、当時はガールズグループも今より少なく、各ガールズが多様のスタイルを取り込んでいる時代だった。
今は置かれている状況が違う。ガールズグループも過当競争の時代を迎え、スタイルを研ぎ澄まして独自性を主張しないと生き残れなくなった。
つまり、デパートでなく専門店スタイルへと細分化していかざるを得ない背景があるのだ。
Apinkが先取りした”清純と愛らしさ”路線が売れたのを見て、ほんのわずかの差異をベースに追随ガールズが次々と登場してきた。それらのグループは店にヘアバンドを置くか、ペンダントを置くか、指輪を置くか、くらいの違いを維持して飽和状態を迎えている。
”清純”を背負ったまま、ガールクラッシュの音楽「FINGERTIP」でカムバックしたGFRIENDは、自分たちの進む方向をしっかり見定めている印象がある。
<script type="text/javascript" src="//translate.google.com/translate_a/element.js?cb=googleTranslateElementInit"></script> google-site-verification: google3493cdb2db9