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雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「善徳女王」第34話

 トンマン王女のもとへ行き、王女さまのお望みどおりにしてあげます、ユシン殿はプンウォルジェになるでしょう、と申し出るピダム。その表情には悲壮な決意が感じられた。
 亡きチョンミョン王女の前で、最後のピジェについて報告するトンマン王女。トンマン王女はピダムの言った言葉が気にかかっていた。
「王女さまのお望みどおりにしてあげます、ユシン殿はプンウォルジェになるでしょう」
 
 最後のピジェの舞台に、ピダムが登場してきた。
「何のようだ」
「このピジェに私も参加します」

「何だと! ピダムが!?」

 風雲急を告げてきた感じだが、このところ議論の場ばかりが続いた。ここらでファランたちが思い切り、武を競う姿を見たいものである。次回はピダムがカッコいいところを見せてくれそうな雰囲気だ。肩がこったところをほぐしてくれると期待しよう。
(第33話ラストより)


 比才(ピジェ)開会式の日、会場に乱入したピダムは、国仙の弟子として自分も参加の資格があると訴える。訴えは通りそうになかった。

「何だって、ピダムが? いったいどういうことだ」
 その報告を受けたトンマン王女はピダムの言った言葉が気にかかりつつ、彼の真意が酌み取れないでいた。

 だが、地方予選を通過してきて比才に参加予定だった32名中の一ファラン(花郎)に対し、唾を吐いてバカにし、挑発して打ちのめしてしまった。
 そこへピダムの師匠であるムンノが現れる。
 トラブルの説明を受けたムンノは、ピダムの強引さに顔をしかめながらも、その資格があるとわかっているからピダムの比才(ピジェ)への参加を許可してやる。

 トンマン王女はピダムの「ユシン殿はプンウォルジュになるでしょう」という言葉を思い起こし、考えに沈んだ。
 対戦相手をからかったりしたと聞いて、ピジェに参加するならもっとまじめにやりなさい、とピダムを叱ったりするトンマン王女だが、私はこれでも真面目です、と言い返したりするピダムであった。
 

 会場では比才の競技が順調に消化されていった。準決勝に進んだのはユシン、アルチョン、ビダム、ポジョンであった。
 組み合わせはユシンVSアルチョン。
 ピダムVSポジョン。
 控室に戻ったユシンやアルチョンは身体はボロボロの状態だったが、お互いすべての力を出し合うことを信じあっていた。
 ポジョンは対ピダムについて自信を抱いていた。ピダムは足を痛めているとの情報を得たからである。

 ミシルの配下をお供に宮殿に向かうチュンチュは、何だかんだ理由をつけて旅程を遅らせている。宮殿入りが楽しくなりそうである。宮殿はもうすぐそこなのに「疲れた」と言って宿を取らせようとする始末である。
 その途中ひとり抜け出し、比才の武闘会場に向かった。

 さて準決勝。
 ユシンVSアルチョン。
 ピダムVSポジョン。

 ユシンの陣中見舞いにやってきた配下のウォルヤとソルチは、お前がプンウォルジュになれば俺たちの計画が三年早くなる、と励ますが、ウォルヤの考えに乗る気のないユシンは顔をしかめるだけである。
 一方、配下から、示し合わせて手を抜いた戦いをすればどうですか、との提案を受けたアルチョンは、八百長をやれというのか、と激怒する。
 ユシンとアルチョンは正々堂々、持てる力をフルに出し合った武闘になった。痛々しいほどの激闘の末、ユシンが勝利を収める。ユシンはチュクバンらの手を借りて控室に引き揚げる。
 チュクバンは感激して言った。
「こんなにお強いのにどうして今まで比才(ピジェ)に出なかったのです?」

 ピダムVSポジョンは、ピダムが泥を投げたり蹴ったりメチャクチャな戦いぶり。怪我した足をポジョンに狙われて危機に見舞われたりするが、ある時、急に真剣な顔になった。国仙ムンノの必殺技、鶴の舞を繰り出し、圧倒的実力差でポジョンに勝利する(じつはポジョン、アルチョンにも勝てない実力なのでは?)。
「見ただろう? 教えてくれなくても、自分はこの技を会得できましたよ・・・」
 と師匠ムンノを得意げに見つめるピダムであった。
 ポジョンに勝利したピダムはその場でユシンと決勝戦をやりたいと願い出る。

 ポジョンの敗北はすぐさまミシルの元にもたらされる。ミシルは、様子を見に行こう、と言って腰をあげる。

 ピダムの言葉が気にかかっているトンマン王女は、ピダムを呼び、妙な考えをやめて正々堂々と戦いなさい、と諭すが、私はこれでも真面目です、と言ってピダムは取り合わない(トンマン王女の遠大な構想に痛く感動している様子なのであるが・・・)。

 ユシンVSピダムの決勝戦。
 ユシンは本気で戦おうとするが、ピダムはわざと負けようとする。これにムンノやチルスクが気付かないはずがない。たまりかねてチルスクが抗議の声をあげる。
「お前たち、この神聖な場でそんな八百長みたいな戦いをやって、ファラン(花郎)の資格があると思っているのか。私、オンサンファ、チルスクは生涯、剣と共に生きてきました。国仙、こんな試合が正当なものだといえますか。あなたがそういわれるなら、ファラン(花郎)ももう終わりだ」
 と怒りに声を震わせて叫ぶチルスクであった。

 チュンチュは野次馬少年のように比才会場に現れた。チュクバンの横に立って訊ねた。
「誰が勝ったのです?」
「何だ」
 仲間と何だかんだやっていたチュクバンはうるさそうに相手を振り返るが、立派な正装姿の若者に思わず行儀良く
訊ね返していた。
「あなたはどなたですか?」
「俺、キム・チュンチュ」
 チュンチュはそう答えていたずらっぽく笑うのだった。

 (相変わらず作戦が空を切り続けるミシル一派。側近のだらしなさがわかってきたか、ミシルの姿から覇気が失せてきたように思えるのは僕だけだろうか。救いはピダムが我が子であるところくらいになってきた感じだ)

 
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