現場トークショーから(ジェシカ)(17)
From the on-site talk show (Jessica) (17)
ソンミンは車外に目をやる。考え込む。
ルナはしきりに長い髪に手をやり、撫で付ける。
「・・・メンバーのことは大好きだし、みんな面白い。だけど・・・いやな時もある。
憎い時がある・・・」
横でニヤニヤして聞いているルナ。
それっきりソンミンは車外に目をやっている。ジェシカはそれ以上聞かない・・・予定にない展開で、それ以上はさすがに差し障りだった・・・?
「・・・次はルナさんの番です」
ソンミンはルナをちらと見る。
「おお、ルナさんはいそうだな」
自分は誰か言わなかったのに、勝手に頷いている。ルナは話し出す。
「強いて選ぶなら・・・」
「なら?」とソンミン。
「クリスタルか?」と男性MC。
「いいえ」
否定しあわててジェシカを見るルナ。
ジェシカの”妹愛”は知れ渡っている。ジェシカはルナを睨めつけるような含み笑いを返す。
「そうじゃないの・・・?」と挑発する男性MC。
口を開け、歯をむき出しにするお笑いMC。”カチン”ときた表情をわざと増幅させるジェシカ。
「違いますよ”」
身を乗り出し、両手を振って否定するルナ。
「彼女は冷たく見られますが・・・それは誤解です」
身振り手振りで説得に乗り出す。
「私も同じだわ」とジェシカ。
笑い声をあげる男性MC。
「本当よ。だから、わかる気がします」
納得顔のジェシカにルナも同調する。
「・・・クリスタルと一緒になってそのへんが分かってきて・・・」
「そうだな」とソンミン。
「今は理解できます」
「うまくいってなかったの?」
「そうではなくて・・・知らなかったんです」
「・・・MCはもめないことよ」とお笑いMC。
ルナに身体を預けるように笑い出すジェシカ。
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