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アニメ「学園黙示録」1クール・全12話が終わった。乱暴に言えば、学園を舞台にしたゾンビもの。製作は、「ブラック・ラグーン」も手掛けたマッド・ハウス。手の込んだ作画、エンディングテーマが毎回変わるなど、本当によく出来てる。
主人公・小室孝は、付き合っていた彼女、宮本麗に振られて、無気力に授業をさぼっている普通の高校2年生。それがあの日、校門の外からの侵入者を排除しようとした教師が噛まれ、即死してしまう。
噛まれた教師は、<奴ら>(この作品でのゾンビの呼称)として蘇り、ほかの教師や生徒を襲い始めて、学校はパニックに陥る・・・
外を眺めていて、その異常に気が付いた孝は、麗とその彼氏である井豪 永とともに、その場を逃れようとするのだけど、永は、麗を守ろうとして<奴ら>に噛まれてしまい、死んでしまう。
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何とか学園を脱出しようとする孝と麗、合流した剣の達人・毒島冴子と校医の鞠川静香、孝の幼馴染・高城沙耶、たまたま沙耶と一緒になった平野コータの6人が、マイクロバスに乗り込むのだが・・・
要はサバイバル物。生き残った者同士のいさかい、橋一つ隔てた家族とも(交通規制で)会うことの出来ない極限状態。噛まれれば、蘇って<奴ら>となって、人を襲うから、いくら<奴ら>を倒しても、敵は爆発的に増えていく。
そんな中で、平凡な少年だった孝が、戦いを重ねる中で、たくましく成長し、リーダーとして認められていく。とまぁ、そんな話なんだけどね。
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テーマがテーマだけに、かなり残酷なシーンは多い。それに、よく深夜帯でも放送出来たな、って思うほどエロいシーンが多い。人気はあったようだから、続編はありそう(最終回のエンドロールに、それらしいシーンがある)だけど、これ以上、“エロ・グロ路線”で行った時に規制に引っ掛からない?って気はするね。
まぁ、設定でツッコミどころはいくつもあるよ。何で武器がライフルやショットガンで、より効果のあるマシンガンが出てこないのか、とか。アメリカ大統領まで噛まれて、猫の目のように大統領が変わるなんて、セキュリティはどうなってるとか。
孝たちが降りたあとのマイクロバスに乗っていた教師・紫藤たち一行は、水も食事もないまま、どうやって逃げ延びたのかとかね。
原作には、その辺が出てるのかもしれないけど、あと“嫌韓”を示唆するような描写(第5話)があったりとか、問題作だけど、僕の好みにはピッタリだね。
別に、“ゾンビ映画”が好きなわけじゃないんだけど。
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