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廃墟マニアでも、もっともマニアックな部類に入るものと言えば、火葬場じゃないかなぁ。廃墟そのものが心霊スポットでもあるんだけど、心霊物件を多く取り上げてる『廃墟巡霊』（ミリオン出版）によれば、建物の老朽化だけでなく、市町村統合などの役所の事情によって、廃墟になる火葬場が増えているのだという。
先月５日の日記にも書いたように群馬県安中市（旧松井田町）にある旧松井田町営火葬場は、廃墟物件であるとともに心霊スポットとして、有名な存在。
隣県だからねぇ、ぜひ一度行かねば・・・って前から思ってたんだけど、それに加えて、「自治体側が解体を決めてて、今年中には取り壊される見込み」って記述があった上、ネット上で検索すると「先月２３日に解体工事の入札がされてる」ってわかったから、今日行くしかない！と早速、高速道路を走り一路群馬県へ
。
横川ＳＡで昼食を摂って、松井田妙義ＩＣで降りて高崎方面へ。情報は“国道１８号線沿い”という一点のみ。周囲を何度も往復するものの、わかんないんだこれが・・・
。仕方無いので、聞き込みに回る。よもや群馬県に来て、火葬場の場所を探しに戸別訪問をしようとは思わなかったよ・・・。幸い近くのお寺で、住宅地図を使って丁寧に案内をしてもらって現地に到着。
フツー、火葬場の場所を聞くなんて露骨に怪しいよねぇ
。本当に対応してくれた奥さんに感謝感謝。
・・・でやってました解体工事。クレーンで施設をどんどん壊している真っ最中。さすがに、工事を中断して中の写真を撮らせてくれ・・・とは言えないしねぇ。外観を撮影。シンボルである煙突も残ってたし、ある面、廃墟の解体に立ち会える・・・ってこと自体、良い瞬間に出会えたと言えるかも。
廃墟物件というのは、壊されたり、落書きされたり・・・と荒らされ放題になるのが常。国道沿いというロケーションにも拘らず、施設は整然としていて、保存状態は非常に良かった（「ワンダーＪＡＰＡＮ」①Ｐ．３６）というから、さすがに、ヤンキーたちも荒らす勇気がなかったってことなのだろうか。
うん、でも行って良かった。行かなかったら絶対後悔してたもん
。ただ、“往復２７０キロも走って解体される火葬場を見に行っただけ”というのも、ちょっと・・・とは思ったので、その足で２０キロ近く先にある近代化遺産、富岡製糸場へと車を走らせる・・・↓火葬場の廃墟をわざわざ見に行くモノ好きに呆れた方はワンクリックお願いします。
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