さて、昨日に続いて小串鉱山の話を。この廃鉱山に惹かれるのは2000mという独特のロケーションとその場所ゆえに全く野ざらしになって朽ち果てていく廃墟の魅力にあるんだろうと思う。
高地ゆえに天候は変わりやすく、土壌が硫黄ゆえに特に雨の後は足場が悪いし、起伏も結構ある。今まで5回行って、晴天だったのは1回だけだったからねぇ。周囲が晴天でも、鉱山のある毛無山近辺は濃い霧に覆われてるなんてことは日常茶飯事。気をつけないと遭難しかねないから、視界の悪い時は駐車場近辺から多少入るくらいで、探索は諦めてるんだ。
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現地の組合員さんにも聞いたけど、この辺は熊が出ると言うし、決して安全な場所とは言えない(小串硫黄鉱山跡)。ただ、他の廃墟と違って、私有地で表立って入るのが困難だとか、通報されるとかの心配はないし、現地まで徒歩15分の場所まで車で行くことは可能(ガードレールが一部なくなってるけど)だし、舗装されてるので、長野から車で約1時間というアクセスもあって、格段に行きやすいのは間違いない。
まぁ、天候に気をつけて、それなりの装備で行けば、危険は少ないんじゃないかな、とは思うんだけどね。快晴の日に行けば気持ちいいよ、絶対!
今月も須坂市が現地見学会をやってるとか、去年歴史シンポジウムが開かれてるとか、閉山から35年経っても関心は高いのは正直驚き。いやぁ、時間が許されれば行きたかったなぁ。これを機に、小串鉱山の歴史をもう一度まとめることをやってもらえないだろうか。閉山10周年記念誌として編まれた『小串鉱山史』(銀河書房)が唯一だからねぇ。手を尽くして探してるけど、今は古書サイトでも手に入らないし、手元にあるのは残念ながらコピー。入手する方法はないだろうか。