空いた時間で、雑誌「世界」5月号の“東日本大震災・原発災害 特別編集”特集号を読んでいた。約250ページの大特集で読み応え十分。地震、津波、原発、医療支援・・・などよくこの短期間に、これだけの関係者の原稿を集めたものと感嘆するほどの出来栄えだ。
震災特集は、週刊誌や写真で埋め尽くされた増刊号、各月刊誌がかなり力を入れて出版されてるけど、出来栄えでは「世界」が一番。
東日本の沿岸部が廃墟と化した写真など、“廃墟マニア”には無用の産物。廃墟は、放棄されて朽ち果てていくから、味わいがあるのであって、理不尽な災害で多くの人命が奪われた果てにある<空虚な空間>を見せられたところで苦痛なだけ。
一方、保守系な雑誌では、“日本の気概”みたいな精神論や、民主党を叩くところばっかりが目立って、役に立たない。いや、当たっちゃあいるんだけど、その割に地震や津波、原発のような具体的な問題、特に原発の問題に“正面から”、踏み込むのを避けている。
まー週末には、“反原発は、左翼の陰謀”みたいなデモ行進をやってたしなぁ。在★会なんかは。別に原発反対を言わなくても良いけど、矛先の向けるとこが違うだろ・・・って言いたくなるし、これを機会にTPP推進を・・・なんて、新自由主義者は言いだしたしなー。
関税ゼロにして、どこの国が、日本の農産物買うんだよ。規制緩和して、労働の自由化して、どこの国の労働者が日本に来るんだよ・・・。
外国人労働者みんな逃げてったじゃないの。
何を考えているのか、僕にはさっぱりわからんし、正気の沙汰とは思えん。
話が逸れた。
そういう点では、「世界」は、これらの問題に正面から向き合ってる。もちろん、護憲・脱原発・反基地・反米ってスローガンにすべて賛成ってわけじゃない。実際これだけの震災が起きたって、原発問題が政治選択の基準にはなってないしね。
僕は、この雑誌に登場してる上関原発に反対する祝島の住民の運動と自然エネルギーの映画を撮った鎌仲ひとみ監督の映画上映会に行って、監督ともしばらく話し込んでいろいろ聞いたけどね、鎌仲さんの“思い”に共感しつつも、ちょっと保留したいところはあるんだよ。
そういう“違和感込み”でも、今月号の「世界」は買い。
さっきまで、福島の原発周辺の人が参加してるUST見てたけど、そりゃ不安だよね。住み続けるか、離れるべきか。妊婦さんだったり、小さな子どもがいれば、どうするかって思う。大人なら、割り切れるじゃない?
十年先、二十年先にがんや白血病になろうが。だから、僕はお袋と話して、福島産の農産物を注文したわけ。送料込みの2500円で明日届く。
それはいろいろ考え、相談した上での自己責任。別に“毎食福島産のモノを食べるわけじゃない”んだから、そんなの問題じゃない。ただ、人に薦めたり、強要はしないってことでね。
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haikyotansaku
みねうちじゃ~
haikyotansaku
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