骨ごときに・・2

今朝・・・やはり・・私の予想通り・・

目覚めた瞬間にわかった・・

喉の骨も「起きた！」って・・

やっぱり・・・おったんかいっクソ～～

耳鼻科行きは決定だなっ

はりきって朝一で・・行く気分にはなれず・・（できれば行きたくないっ）

店の帳簿をして・・健太や康平への仕送りの振込みをして・・

適当に仕事をこなし・・
10時過ぎ・・
近くの耳鼻科へ・・


ハァ～～・・
まったく・・・気乗りがしない「科」だべ・・

はい！あ～～んして・・・ホイ！って・・簡単に取れるかも

無理して取らなくても自然に取れますよ～って言ってくれるかもっ

多少・・オエッとなっても・・結構・・簡単に終るかも・・

でもでも・・かなり・・取れにくいから・・死にそうなほど・・苦しい感じになるかもっ・・


いろんな事を考えながら・・・とてもとても・・暗い顔で
耳鼻科へ行ったら・・・

「あっ・・保険証・・忘れた・・取りに帰ります」

「いえ・・大丈夫ですよ～」

・・本当は・・逃げて帰りたかった


「Ｍさ～～ん」って呼ばれ・・

先生は女医さん
私の反射の激しいのは・・知っている先生

「喉に・・魚の骨が・・」

「いつの？」

「日曜日の昼です」

「はい・・じやっ・・見ますね」

この時点で・・体・・ガチガチだもんね

舌の奥をギュ～～って押さないで～～
オエ～～っ・・

ホラ～～・・ハァハァ・・いきなりしんどいやん

「見えました？」
「見えなかったです」

・・・・・・

「じゃっ・・真上を向いて～」


あ゛～～・・舌をギュッてひっぱるヤツだ・・

もう・・手順もわかってるもんね・・

長～～い・・鏡みたいのが・・喉にスーーッと入るんだよっ・・

我慢してたけど・・
オエ～～～～～～～っ・・

花粉症とかで治療に来ている・・おじさん・・おばさん達・・

みんなビックリしてた

すいませんね・・気分悪い思いをさせてしまって・・

先生が
「骨は見えました！が・・チョット奥の方なので・・喉に麻酔しましょう」って・・


私は別室に連れていかれ・・

「あ～ぁ・・喉に麻酔って・・簡単にスッと取れんだなっ」


喉の麻酔は・・胃カメラの時にする・・あのっ・・

「ドロッ」とした・・気持ち悪いヤツ・・

最悪やん・・

ドロッと気持ち悪いのを口に入れられ・・15分・・・耐えた

で・・１５分後・・骨取りチャレンジ！！

さぁ～・・スッと取れておくれ・・

「ハイ背筋伸ばして～」

「オエ～～～～～っ」
全然・・麻酔・・・関係ないやん・・
再チャレンジ・・・


「ハイ・・背筋伸ばして～～」




「オオエエエエエエ～～～～」

最悪やん・・他の患者さん・・ごめんなさいっ・・

先生が
「チョット・・奥だし・・反射もひどいから・・大きい病院・・紹介しますから・・そこで軽く眠らせてもらってでないと・・取れないわ～」


え゛～～～・・

私・・口から喉にかけて・・痺れてて・・変な感じで・・
まだ・・・別の病院へ行かなアカンの～～・・

もう・・身心共に・・しんどいわぁ～

オエ～～の言いすぎで・・体力もないよっ・・

「先生・・ほっといて自然に取れませんか？」って・・聞いたら・・

「無理じゃないかな？他の所を骨で傷つけると余計に厄介ですよ」


ハァ～～・・・

簡単にスッと取れるかと思っていたのに・・

なんだか・・大事になっちゃって・・

私は・・自分の意思ではなく・・

大きな病院へ行かされた・・

ゴールデンウィークなのにっ・・・メッチャ・・ブルーやなっ

大きな病院へは・・11時過ぎに到着で・・紹介状を出して・・

待ち・・・・待ち・・・ドキドキ・・ドキドキ

診察室に呼ばれたのは12時30分を回っていました・・

男の先生・・30代半ばかなっ・・

「先生・・・本当に反射・・ひどいので・・眠らせてください」
保育園の子供の状態

となりの診察台で4歳ぐらいの男の子が「ワーーーン」って大声で泣いて・・暴れていた・・


「いいなぁ～子供って・・イヤだぁ～って泣いて暴れれるもん・・私も・・ワーーンって泣きたいよっ」・・・


男先生・・無理に喉を見ようとしませんでした。

ホッ

「さっきは・・どんな診察でオエッとなった？コレ？」

先生・・ジェスチャーで診察のまね・・

「ハイ」

「コレも？」
「ハイ」

「そっかぁ～～・・右側部って書いてあるね～・・喉からは・・無理なんだね～・・え～～っと・・鼻からカメラで・・見てみよう・・それで・・ダメなら・・また方法を考えようね！大丈夫！大丈夫だから～」
先生・・ヤサシソウダシ・・ノリがいい感じ・・


鼻と喉に「シュ～～」って麻酔をかけられた・・

うぅぅ～～・・苦いっ

「ゆっくりやろーね！緊張しなくていいよ～・・あせらずゆっくりやるからね！大丈夫！大丈夫！・・」


10分後・・・また診察室に呼ばれ・・

鼻も喉もバリバリに痺れて変な感じ・・

「先生・・・やっぱり・・眠らせてほしいんですけど～」

「う～ん・・鼻のカメラでダメだったら・・考えようね！眠るとね・・舌が奥に落ちるから・・取りにくくなるんだよっ・・大丈夫！大丈夫！」


鼻のカメラもオエ～っって苦しいのは・・ダンナから聞いて知ってたから・・

イヤだった・・・・

「ハイ！・・やってみよう！大丈夫！・・体の力抜いてね・・だいじょ～～ぶだよ～～・・だいじょ～～ぶ・・ここは？大丈夫？・・あっ！あった・・・骨・・」


スーーッとカメラを抜いてくれた・・

骨発見！モニターで見せてもらい・・

「大丈夫だったやん！いける！いけるよ！・・」

「今の感じで取れるんですか？」
「うん！今の感じ」
「一瞬で取れるんですか？今・・結構・・ギリギリの限界だったんだけど」

「うん！今ので・・2瞬ぐらいかなっ・・全然・・大丈夫じゃない」


なんだか・・・先生の「大丈夫！！」と「いける！」に・・かなり励まされて・・

次は・・いよいよ「取るからね！」


なんだか・・「大丈夫かも」

先生からの励ましって・・大きいなっ

ところが・・次は・・さっきより・・微妙に奥に入り

オエ～と同時に先生の手をはらってしまった・・

条件反射なんだよっ

先生が・・

「オエ～～より・・恐怖心の方が強いんだね・・反射がひどくなる前に手が動いてしまうんだね・・そっか～・・幼少の頃の扁桃腺の手術のトラウマだね・・そっか・・でも・・大丈夫だよ！いける！いける～～！さっき・・大丈夫だったじゃない・・大丈夫だよっ・・もう1回・・ヤッテ・・ダメだったら・・別の方法を考えよう！麻酔・・もう1回するよ・・」


今度は看護婦さんも私の手を握ってくれた・・・

先生が・・常に「大丈夫！だいじょうぶ！いけるよ～！」って声かけてくれるし・・
看護婦さんが・・手を握りながら・・私の肩をポンポンと叩いてくれる・・


うぅぅ～～・・・泣けてくるっ・・

お産の時より・・みんな・・やさしい・・

「ハイ・・開いて・・はさんで！・・はい・・取れました」


わ～～い・・・思わず・・・子供みたいに小声で・・言っちゃった

取ってから‥先生が・・

「チョット・・取りにくい所だったね・・口からでは・・絶対に無理だわ！」

「すいません・・大人なのに・・大人気なく弱気な事ばかり言いまして」
「イエイエ・・全然・・もっと・・大暴れする人・・スゴイですよ・・全然上手でしたよ～～」

「次に何かあったら・・絶対に先生に診てもらいに来ます」


取れた骨は・・予想以上に太くて・・

「くの字」の形になってた・・

クッソ・・お前のせいだぞ！！

ゴールデンなウィークに・・

ブルーにしやがって！！

今は・・痛くも痒くもなく・・・
気分もいきなりの「ハイ」で・・


本当に・・・あの先生・・上手だった・・

何回・・大丈夫！って励まされたかな～～・・

先生ありがとうございました

お陰で・・この後のゴールデンなウィークは楽しく過ごせます。

そんでもって・・しばらく・・お魚は・・食べたくない・・

憎っくき・・「骨」・・

帰宅したら・・1時30分・・

喉と鼻にしこたま「麻酔」をされたので・・

昼ごはんは・・3時にやっと・・食べれました・・

なんか・・・もう・・一日が終った気分・・

骨ごときに・・やられてしまった・・・かっ・・

ちくしょ～～・・

みなさんも・・魚の骨・・気をつけてね～・・

でも・・こんな人・・めずらしいんかな～～


ダンナが病院から帰って来た私に
「あ～よかった！いつものお前に戻って」

私・・そんな・・顔ばかり・・してた？？・・かなっ