東桜便り

遠州から故郷に・・・。東桜から、季節の便りお届けします

彫刻家 佐藤忠良

2013年02月16日 | 日記
先日、彫刻家 佐藤忠良展に行ってきました。



佐藤忠良さんは、宮城県出身の彫刻家です。
宮城県美術館には、別館・佐藤忠良記念館が設けてあり、そこを訪ねれば普段から忠良さんの作品を見ることができます。

が、佐藤忠良さんの生誕100年そして2011年春お亡くなりになられた追悼展として、2012年11月23日から2013年2月24日まで特別展が開催されています。



昨年12月8日には、近くのイベント会場で開催された、
「対談 佐藤忠良を語る」という、彫刻家で、元忠良さんのお弟子さんでありモデルであった『笹戸千津子さん』と、元NHKアナウンサー『山根基世さん』の対談を聞いてきました。
忠良さんのお人柄などをたくさんお話しくださって、この特別展も絶対に見逃さないぞっ・・って、強く思っていました。

いろいろな視点から、普段はなかなか目にできない作品も、そして彫刻だけでなく、えほんの原画や、小説の挿絵など、忠良さんが手掛けてこられた作品を見ることができました。
とってもとても『大満足♪:-)』の一日でした。

そんな中でも、この度わたしが一番感銘をうけたのが・・・
『美術を学ぶ人へ』と題して展示されていた、忠良さんの言葉です。

“考えてほしいのは、科学と芸術の違いと関係についてです”と、語りはじめておられます。

そして、科学というものはどういう学問かに触れ、“これら科学をもとに発達した”
“科学技術が私たちの日常生活の環境をかえます”と、続き

“ただ、私たちの生活は事実を知ることだけでは成り立ちません”
“好き きらい 美しい みにくい など、感じる心があります”
“これは、だれも同じに感じるものではありません”
“しかし、こうした感じる心は、人間が生きていくのに とても大切なものです”
“だれもが認める知識と同じに どうしても必要なものです”
“詩 音楽 美術 演劇 --芸術はこうした心が生み出したものです”
“この芸術というものは 科学技術と違って 環境を変えることはできないものです”
“しかし 環境に対する心を変えることはできるのです”
“感動した心は、環境にふりまわされるのではなく、自主的に環境に対面できるようになります”
“人間が生きるためには知ることが大切です”
“私たちの心の中で 蓄積されて感じる心を育て”
“みなさん一人一人に ほんとうの喜び、悲しみ、怒りがどんなものかが”
“わかる人間になってもらいたいのです”と、語りかけてくださいます。

“美術をしんけんに学んでください”
“しんけんに学ばないと 感じる心は育ちません”と結ばれています。

 

私も感じる心を、大きく大きく育てたいなぁ・・・。
今からでも間に合うょねー
遅いってことは、ないはず・・・。

美術を学ぶ・・・という形ではないかもしれませんが
『感じる心を育てよう:-)』
そう思っています。

有意義な時間でした。

来週まで開催されているようです。
まだの方、ぜひ!


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