JALの命運が尽きた今日、感慨もひとしおの活火山。
思い起こせば、かっては就職先人気No.1企業。
客室乗務員は当時、エアホステスともスチュワーデスとも言われては、もてはやされ、英語系外国語堪能な才媛には、憧れの職場であった事を思い出すと、企業の盛衰には感慨を通り超えて、むしろ浮世の無常感すら覚える活火山だ。
年末、年頭初、90円前後で推移したJAL株価は37円、それもかなり遅くまで寄りつかなかった。
学生時代に聞いていた<ジェットストリーム>のエンジンサウンドと<城達也>のナレーションが思わず脳裏に浮かんできた。
まだ成田空港が無かった頃、FM東海(現・FM東京)の<ジェットストリーム>と<80日間世界一周・アラウンド ザ ワールド>の音楽で始まるTBSの<兼高かおる世界の旅>の番組がどれほど海外への旅を誘ったことだろう。
思えば、<兼高かおる世界の旅>のスポンサーはパンナム航空であり、同社も1991年に倒産している。
ナショナルフラッグといえども、聖域は無く、経済原則という条理の中でしか存続しえないということか。
今日、JAL企業年金の支給額削減に関するOBの同意2/3が得られたとの報道があったのも皮肉としか思えない。
競馬の予想では無いが<もし><たら・れば>をあえて言うなら、この同意が昨年11月になされていれば、流れは<私的整理>に変わっていたかもしれない。