2012年、3月14日、15日の両日、マレーシアの首都クアラルンプールにて、
第3回となる「ナポレオン・ヒル・インターナショナル・コンベンション/NHIC」
が開催されました。
「ナポレオン・ヒル・インターナショナル・コンベンション」は、2007年にナ
ポレオン・ヒル財団の“Making the world a better place in which to live”
「世界をより住みやすい場所にする」というミッションのもと、独立50周年のマ
レーシアにて第1回目が開催されました。
主催はアメリカのナポレオン・ヒル財団本部ですが、それをマレーシア側からサポ
ートしているのが、クリスティーナ・チア氏です。弁護士でもある氏は、マレーシ
アにてナポレオン・ヒルのコンテンツを、日本を除くアジア全域に広めている、ナ
ポレオン・ヒル・アソシエーツ・グループの会長を務めています。
グループは現在までに、シンガポール、ニュージーランド、香港、中国へと広がり
を見せており、2007年に行われた第1回目のコンベンションでは、首都クアラ
ルンプールに、当時の首相アブドラ・ガダビー氏や金融大臣イエン・イエン氏など
政府高官を招き、3000名のリーダーたちをアジア全域から集め、見事にそれを
成功に導きました。
(マレーシアではこうした世界の優れた教育コンテンツを国家レベルで導入しています)
今回はその3回目となり、「Making A Difference」をテーマに、現在あらゆる面で
転換期を迎えている個人、組織、社会、地球が、今後どんな違いを創っていくべき
かについて、世界のスピーカーがクアラルンプールに集い開催されました。
今回の注目は、2010年に続き、ナポレオン・ヒルの孫にあたる、Dr.J・Bヒルさん
(今回はお孫さんまで来ていました。ヒル博士から数えると4代目にあたります)、
そしてアメリカのスピリチュアル・リーダーであり、多くの有名人のメンターでもあ
るディーパック・チョプラ氏が参加された事でしょう。
初日の13日は、8:30よりスタート、ツインタワーとしてはで世界で最も高いペトロ
ナスタワー下のKLCCコンベンションセンターにてオープニングが催されました。
主催者のクリスティーナ・チア氏、米国財団のジュディー・ウィリアムソン氏、理事
長のドン・グリーン氏、先述のDr.J・Bヒル氏とあいさつが続き、その後この4人の
パネルタッチ、認証スキャンという趣向の後、このコンベンションの歴史をたどる2
分間のオープニングビデオが流れました。(私も少し映っていたのが嬉しかったです)
オープニングの後、初日最初のプレゼンターを飾ったのは、タン・スリダト氏です。
タン氏はマレーシア政府のコンサルタントであり、ご意見番として、この国の素晴ら
しさと共に、悪しき現状等を踏まえながら、政府としてどう未来をクリエイトしてい
くか、またその際に私たちに必要な資質は何か、そんな広い視点で国を語っていただ
きました。
広い見識とウィットにとんだお話は、オープニングとして多くの参加者の心をつかみ、
スタンディングオベーションをもって、終了しました。
この国に来ていつも感じるのは、ビジョンやミッションを国としてとても大事にして
いること、そしてリーダーの質の高さです。その姿を通して日本に足りないものは何
かを痛感させられます。
リーダーの質、人間性の高さ、英語でのプレゼンテーションのレベル、国をそして未
来を語れる力。
私たちはそうした刺激を受け、かつてマハティール首相が「日本を見習え」と国民を
啓発したように、今では逆にそうした力を「マレーシアから学べ」と声を大にしたい
ところです。
2人目のプレゼンターは、アディル氏です。アディル氏は自身で「ピナクル プロセス
ソリューション」つまりどのように自分のピーク・ステイト(最高の状態)を引き出
せるかのプロセスを独自に研究し、プログラム化されています。その成果を含めなが
ら「Power of Visualization」と題した、ビジュアリゼーションの力について話をし
てくれました。
特にセッション中に挟まれる、実際に目を閉じて自分の人生の目的についてイメージ
するワークは改めて自分のビジョンが何なのかが明確になりました。
午前中が終わるとお待ちかねの昼食です。
場所をかえての昼食会場では、ここでもそのアレンジのセンスが光ります。
昼食後の午後は、トム・カニンガム氏です。トム氏は手足に障害を持って生まれ、そ
の人生の8割の時間を腰の痛みと格闘してきた方です。痛みに耐えながらいかにPM
Aで生きるかについて本当に明るくパワフルに壇上で語ってくれました。
私たちはその姿を通して、勇気や可能性について学びました。
その後は、Dr.J・Bヒル氏、そして財団の専務理事ドン・グリーン氏と続きました。
昼食後に気分を癒してくれたのが、プロのバイオリストである、ジョン・クラマー氏で
した。音楽と癒しをテーマにした発表は、バイオリンの音色とともに配られたエッセン
シャルオイルのにおいに包まれながら、会場を心地良くしてくれました。
さすがに芸術家とあってそのパワーポイントも本当に美しいものでした。
私もこんなセンスがほしいものです。
続いては、イクバルとアミー夫妻です。お二人はイスラム教とキリスト教同士で結婚を
されました。
極端に価値観の違う中でいかに互いを尊重しながら、平和を保つかについての大いなる
示唆を与えてくれました。私も含め、夫婦円満の秘訣はここにあるのだなとこのお二方
のケースを通して気づきを新たにされた方も多かったことでしょう。
まさにマレー人、インド人、中国人が異なる宗教、文化や価値観を持ちながら互いを認
め一つの国に共存しているマレーシアという国そのものが21世紀のボーダレスな社会を
体現しているといえるでしょう。
初日の最後を迎え、壇上には4人のプレゼンターが上がり、それぞれプレゼンをしてく
ださいました。ナポレオン・ヒルの認定インストラクターである皆さんのプレゼンには
自らの体験がどうヒル博士の原則に基づくのかを織り込みながら話をされていました。
こうして世界の認定インストラクターが様々な想像力を活かして17の成功原則を表現
するプレゼンテーションは大変興味深く、そして学びになります。
初日全ての発表が終わり、夜になると、宿泊の「ロイヤルチュランホテル」のボールル
ームにてフォーマルな夕食が開かれました。
ここでは種々のアワードやアトラクションが催され、洗練された会のアレンジに心から
感動しました。
そして、ナポレオン・ヒル財団より今回のゲストスピーカーであるディーパック・チョ
プラ氏にナポレオン・ヒル・リーダーシップ・アワードが手渡されました。
これは世界に変化を作っているリーダーに贈られるものです。
ダライ・ラマ氏と同じく新しい世界へ幕開けに、大いなる示唆を与え続けているスピリ
チュアルリーダーのチョプラ氏の受賞は納得のいけるものです。
こうして世界のリーダーや「人生をより良くする」ことを説き続けているインストラク
ターたちとの交流は本当に心躍るものです。
こうした交流を通して、改めて日本人である私たちは、国際舞台で通じる英語力や、マ
ナー、表現力を身につけて、その世界観を広げ、かつ活躍の場所を広げていかなければ
ならないと益々痛感させられました。
(マレーシアは中国語もできますので、英語圏と中国語圏の両方をカバーできるのです。
すごいことですね。アジアの発展の中に身を置くといつも日本が取り残されている感覚
に陥ります。がんばらなくてはですね)
初日の興奮冷めやらぬうちに、2日目を迎えました。チョプラ氏の講演を控えて
のオープニングは、マイクロソフトでマーケティングを担当したこともあるレイ
モンド・ステンダル氏です。
米国の名だたる会社でコンサルタントとして現在活躍される氏もナポレオン・ヒ
ルに大きく影響された人の一人です。
プレゼンの仕方はまさにプロ通り、メッセンジャーとしての語り手の自分を前面
に、ボディーランゲージを交えながら、シンプルなスライドで、説得力高く行っ
てくださいました。こうしたプレゼンスタイルは本当に勉強になります。
そもそもこうしたスライドはどうやってデザインよく作るのでしょうか?
ライバル意識むき出しに、同業者として必ずやキャッチアップすべく誓いをたて
ました。絵になりますよね。
さて、レイ氏のオープニングプレゼンの後は、いよいよディーパック・チョプラ博
士の登壇です。
淡々と物静かに語る中に、非常に深い見識がうかがい知れます。私もチョプラ氏の
書籍が大好きだけに、興奮気味です。
タイトルは書籍にもある通り“Soul of Leadership”魂のリーダーシップというも
のです。
チョプラ氏は言います。これからは魂からの問いかけに答えられるリーダーが世界
をリードしていくだろうと・・・
少し内容に触れますと、幼少期、チョプラ氏がまだインドの奥地に住んでいる時、
その田舎に工場が立つということで、当時の首相ネルー氏が町を訪れたそうです。
町の人々は一目首相に会おうと、沿道を埋め尽くして到着を待ちわびていました。
チョプラ氏のお母さんも、ネルー氏に会えるということで目いっぱいのドレスアッ
プをして出かけました。家族は、たくさんの人の中でそんなことをしても無駄だと
笑っていたそうです。
しかし、目の前をパレードしてくる車のネルー首相と、お母さんの目が偶然にもあ
い、そればかりか彼はいつも胸にさしているシンボルの薔薇を、お母さんに投げて
よこしてくれたそうです。
その薔薇は枯れるまでの2週間、家の中で美しく咲き、家族に希望を照らしていた
のだそうです。
こんな実話を通してチョプラ氏はこれからのリーダーシップについてこんなことを
教えてくれました。
つまり
偉大なリーダーは常に偉大なるストーリーテラーであり、自らが示すシンボルと人
々の夢や希望や勇気にひもづける事ができるのだと。
これからのリーダーは
1、偉大なストーリーテラーであること
2、反省ができる事(リフレクト・魂と会話できること)
3、共時性の力を活用できる事
の3つを備えること。
チョプラ氏のこのオープニング自体がある種のストーリーとなっているところは見
逃せないところです。
しかして、それでは魂と会話する際にはどんな質問が有効になるのでしょう?
チョプラ氏は以下の7つだと喝破しました。
1、あなたは誰ですか?
2、何が欲しいですか?
3、人生の目的はなんですか?
4、私は何に貢献できるか?
5、私のピーク体験の意味は?
6、私のユニークなスキルやタレントは?
7、私のヒーロー、ヒロインは?
そして実際にここでは、上の二つの質問を会場でペアをつくりワークを行ってみま
した。
私の場合は、「人々を成幸に導く添乗員です」という言葉が導きだされました。
これは私にとって非常にシンプルで自分を体現する魂からのメッセージととらえる
ことができるものでした。
そしてまさに、それを実現させるための「尊重と尊敬ある仲間」がほしいというこ
とでした。
私がヒルのほかに、ヒューマン・ユニティを通して活動している、デール・カーネ
ギーやサーバントリーダーシップなども含めて、それを伝えているトレーナー仲間
やインストラクター、講師仲間が改めて大切だということに気づきました。
もうこれだけでもここまで来た元をとったと思いました。おそらく会場の皆さんも
そう思ったのでしょう。ワークの後は大変な盛り上がりでした。
やはりこうした魂に少しでも触れるような体験自体が人々を元気にすることがわか
ります。魂は自分そのものになりたがっているといいます。
魂の声に従って生きることをインティグリティー(一貫性、誠実さ)といいそれが
最も大切であるそうです。
そして極めつけは「幸せのフォーミュラ」というものでした。
S+C+B。。。。詳しくは後日。すみません英語が追いつきませんでした。
昼食の後は、先日のジョン氏と同じく芸術家で音楽家でもあるマイケル氏が登場し
ました。マイケル氏も独立したアーティストとしてナポレオン・ヒルの哲学に感銘
をうけて3年前から17の成功原則を17枚のアートに変換。言葉の壁をこえてそ
れらが伝わるようにシンプルな解説とレイアウトで本を出版されました。
とてもきれいですね。その後は再びチョプラ氏に引き継がれました。
午後は本当にタフな内容で、私の頭脳はすっかり翻訳する機能を麻痺してしまいま
した。
(マイケル氏と翌日話しているとき、米国人ですら理解が難しかったと言っていま
したので、うなずけました)
ソウル、マインドやスピリット、宗教や宇宙、神様にまでその話が及びました。
さすがに天才は考える思考のレベルが違うのだと、唖然となりました。
なんとか凌いだチョプラ氏の深い講演が終わると、いよいよこの会のクロージング
を迎えます。
関わってきたスピーカーや認定インストラクターが壇上に揃いました。
会を振り返りつつ、それぞれがヒル博士のエッセンスに触れていきました。
そしてここでのメインイベントはなんと・・・・・
われらが日本人を代表して、梅村武史さんが5分間のスピーチを行ったことです。
梅村さんは、現在は独立された企業コンサルタント、教育コンサルタントとして活
躍しています。
東大出身の彼もまたナポレオン・ヒル博士の哲学に心酔して、東大合格をはじめ、
その人生をクリエイトし続けています。
今回の登壇もまさに彼のPMAスピリットを通して実現したものでした。
彼が伝えたかったものは、「震災後の日本」そして海外からの応援に対する「感謝
の言葉」でした。
梅村さんの真摯な態度や、心からのスピーチに会場は締めくくりとして、その世界
を感じることができました。
私たちもどきどきしながら応援していましたが、スピーチを終えた彼が日本を代表
してくれたことに、誇らしさを感じました。がんばりましたね。
私も必ずや、2年後はプレゼンターとして登壇することを心に誓って、今回を締め
くくりました。
夜には、「ナポレオン・ヒルの生涯を描いたミュージカル」を見学に行きました。
こちらもブロードウェイさながら、著名な舞台監督を招いて本格的に稽古を重ねた
本物のミュージカルでした。
総勢50名を超える若手俳優さんに、生演奏とさぞかしお金がかかったものとクリ
スティーナ氏のパワーに改めて感銘を受けました。
そして若い人たちに語り伝えたいという想いは、劇のみならず、コンベンションの
ボランティアの学生たちにまでいきわたっていました。
そんな配慮ができ、かつ絶え間ないPMAで世界をリードするそのリーダーシップ
に彼女こそがまさにアワードに匹敵する偉業を歴史に刻んでいることを感じました。
この想いを私も日本で、そしてアジアで伝えていく決意です。
次回のコンベンションはシンガポールを予定しているそうです。楽しみですね。
旅の想い出と仲間マレーシア編
旅の想い出と仲間シンガポール編
For Your Human Skill Solution
ヒューマン・ユニティ合同会社
代表 網中 達也
第3回となる「ナポレオン・ヒル・インターナショナル・コンベンション/NHIC」
が開催されました。
「ナポレオン・ヒル・インターナショナル・コンベンション」は、2007年にナ
ポレオン・ヒル財団の“Making the world a better place in which to live”
「世界をより住みやすい場所にする」というミッションのもと、独立50周年のマ
レーシアにて第1回目が開催されました。
主催はアメリカのナポレオン・ヒル財団本部ですが、それをマレーシア側からサポ
ートしているのが、クリスティーナ・チア氏です。弁護士でもある氏は、マレーシ
アにてナポレオン・ヒルのコンテンツを、日本を除くアジア全域に広めている、ナ
ポレオン・ヒル・アソシエーツ・グループの会長を務めています。
グループは現在までに、シンガポール、ニュージーランド、香港、中国へと広がり
を見せており、2007年に行われた第1回目のコンベンションでは、首都クアラ
ルンプールに、当時の首相アブドラ・ガダビー氏や金融大臣イエン・イエン氏など
政府高官を招き、3000名のリーダーたちをアジア全域から集め、見事にそれを
成功に導きました。
(マレーシアではこうした世界の優れた教育コンテンツを国家レベルで導入しています)
今回はその3回目となり、「Making A Difference」をテーマに、現在あらゆる面で
転換期を迎えている個人、組織、社会、地球が、今後どんな違いを創っていくべき
かについて、世界のスピーカーがクアラルンプールに集い開催されました。
今回の注目は、2010年に続き、ナポレオン・ヒルの孫にあたる、Dr.J・Bヒルさん
(今回はお孫さんまで来ていました。ヒル博士から数えると4代目にあたります)、
そしてアメリカのスピリチュアル・リーダーであり、多くの有名人のメンターでもあ
るディーパック・チョプラ氏が参加された事でしょう。
初日の13日は、8:30よりスタート、ツインタワーとしてはで世界で最も高いペトロ
ナスタワー下のKLCCコンベンションセンターにてオープニングが催されました。
主催者のクリスティーナ・チア氏、米国財団のジュディー・ウィリアムソン氏、理事
長のドン・グリーン氏、先述のDr.J・Bヒル氏とあいさつが続き、その後この4人の
パネルタッチ、認証スキャンという趣向の後、このコンベンションの歴史をたどる2
分間のオープニングビデオが流れました。(私も少し映っていたのが嬉しかったです)
オープニングの後、初日最初のプレゼンターを飾ったのは、タン・スリダト氏です。
タン氏はマレーシア政府のコンサルタントであり、ご意見番として、この国の素晴ら
しさと共に、悪しき現状等を踏まえながら、政府としてどう未来をクリエイトしてい
くか、またその際に私たちに必要な資質は何か、そんな広い視点で国を語っていただ
きました。
広い見識とウィットにとんだお話は、オープニングとして多くの参加者の心をつかみ、
スタンディングオベーションをもって、終了しました。
この国に来ていつも感じるのは、ビジョンやミッションを国としてとても大事にして
いること、そしてリーダーの質の高さです。その姿を通して日本に足りないものは何
かを痛感させられます。
リーダーの質、人間性の高さ、英語でのプレゼンテーションのレベル、国をそして未
来を語れる力。
私たちはそうした刺激を受け、かつてマハティール首相が「日本を見習え」と国民を
啓発したように、今では逆にそうした力を「マレーシアから学べ」と声を大にしたい
ところです。
2人目のプレゼンターは、アディル氏です。アディル氏は自身で「ピナクル プロセス
ソリューション」つまりどのように自分のピーク・ステイト(最高の状態)を引き出
せるかのプロセスを独自に研究し、プログラム化されています。その成果を含めなが
ら「Power of Visualization」と題した、ビジュアリゼーションの力について話をし
てくれました。
特にセッション中に挟まれる、実際に目を閉じて自分の人生の目的についてイメージ
するワークは改めて自分のビジョンが何なのかが明確になりました。
午前中が終わるとお待ちかねの昼食です。
場所をかえての昼食会場では、ここでもそのアレンジのセンスが光ります。
昼食後の午後は、トム・カニンガム氏です。トム氏は手足に障害を持って生まれ、そ
の人生の8割の時間を腰の痛みと格闘してきた方です。痛みに耐えながらいかにPM
Aで生きるかについて本当に明るくパワフルに壇上で語ってくれました。
私たちはその姿を通して、勇気や可能性について学びました。
その後は、Dr.J・Bヒル氏、そして財団の専務理事ドン・グリーン氏と続きました。
昼食後に気分を癒してくれたのが、プロのバイオリストである、ジョン・クラマー氏で
した。音楽と癒しをテーマにした発表は、バイオリンの音色とともに配られたエッセン
シャルオイルのにおいに包まれながら、会場を心地良くしてくれました。
さすがに芸術家とあってそのパワーポイントも本当に美しいものでした。
私もこんなセンスがほしいものです。
続いては、イクバルとアミー夫妻です。お二人はイスラム教とキリスト教同士で結婚を
されました。
極端に価値観の違う中でいかに互いを尊重しながら、平和を保つかについての大いなる
示唆を与えてくれました。私も含め、夫婦円満の秘訣はここにあるのだなとこのお二方
のケースを通して気づきを新たにされた方も多かったことでしょう。
まさにマレー人、インド人、中国人が異なる宗教、文化や価値観を持ちながら互いを認
め一つの国に共存しているマレーシアという国そのものが21世紀のボーダレスな社会を
体現しているといえるでしょう。
初日の最後を迎え、壇上には4人のプレゼンターが上がり、それぞれプレゼンをしてく
ださいました。ナポレオン・ヒルの認定インストラクターである皆さんのプレゼンには
自らの体験がどうヒル博士の原則に基づくのかを織り込みながら話をされていました。
こうして世界の認定インストラクターが様々な想像力を活かして17の成功原則を表現
するプレゼンテーションは大変興味深く、そして学びになります。
初日全ての発表が終わり、夜になると、宿泊の「ロイヤルチュランホテル」のボールル
ームにてフォーマルな夕食が開かれました。
ここでは種々のアワードやアトラクションが催され、洗練された会のアレンジに心から
感動しました。
そして、ナポレオン・ヒル財団より今回のゲストスピーカーであるディーパック・チョ
プラ氏にナポレオン・ヒル・リーダーシップ・アワードが手渡されました。
これは世界に変化を作っているリーダーに贈られるものです。
ダライ・ラマ氏と同じく新しい世界へ幕開けに、大いなる示唆を与え続けているスピリ
チュアルリーダーのチョプラ氏の受賞は納得のいけるものです。
こうして世界のリーダーや「人生をより良くする」ことを説き続けているインストラク
ターたちとの交流は本当に心躍るものです。
こうした交流を通して、改めて日本人である私たちは、国際舞台で通じる英語力や、マ
ナー、表現力を身につけて、その世界観を広げ、かつ活躍の場所を広げていかなければ
ならないと益々痛感させられました。
(マレーシアは中国語もできますので、英語圏と中国語圏の両方をカバーできるのです。
すごいことですね。アジアの発展の中に身を置くといつも日本が取り残されている感覚
に陥ります。がんばらなくてはですね)
初日の興奮冷めやらぬうちに、2日目を迎えました。チョプラ氏の講演を控えて
のオープニングは、マイクロソフトでマーケティングを担当したこともあるレイ
モンド・ステンダル氏です。
米国の名だたる会社でコンサルタントとして現在活躍される氏もナポレオン・ヒ
ルに大きく影響された人の一人です。
プレゼンの仕方はまさにプロ通り、メッセンジャーとしての語り手の自分を前面
に、ボディーランゲージを交えながら、シンプルなスライドで、説得力高く行っ
てくださいました。こうしたプレゼンスタイルは本当に勉強になります。
そもそもこうしたスライドはどうやってデザインよく作るのでしょうか?
ライバル意識むき出しに、同業者として必ずやキャッチアップすべく誓いをたて
ました。絵になりますよね。
さて、レイ氏のオープニングプレゼンの後は、いよいよディーパック・チョプラ博
士の登壇です。
淡々と物静かに語る中に、非常に深い見識がうかがい知れます。私もチョプラ氏の
書籍が大好きだけに、興奮気味です。
タイトルは書籍にもある通り“Soul of Leadership”魂のリーダーシップというも
のです。
チョプラ氏は言います。これからは魂からの問いかけに答えられるリーダーが世界
をリードしていくだろうと・・・
少し内容に触れますと、幼少期、チョプラ氏がまだインドの奥地に住んでいる時、
その田舎に工場が立つということで、当時の首相ネルー氏が町を訪れたそうです。
町の人々は一目首相に会おうと、沿道を埋め尽くして到着を待ちわびていました。
チョプラ氏のお母さんも、ネルー氏に会えるということで目いっぱいのドレスアッ
プをして出かけました。家族は、たくさんの人の中でそんなことをしても無駄だと
笑っていたそうです。
しかし、目の前をパレードしてくる車のネルー首相と、お母さんの目が偶然にもあ
い、そればかりか彼はいつも胸にさしているシンボルの薔薇を、お母さんに投げて
よこしてくれたそうです。
その薔薇は枯れるまでの2週間、家の中で美しく咲き、家族に希望を照らしていた
のだそうです。
こんな実話を通してチョプラ氏はこれからのリーダーシップについてこんなことを
教えてくれました。
つまり
偉大なリーダーは常に偉大なるストーリーテラーであり、自らが示すシンボルと人
々の夢や希望や勇気にひもづける事ができるのだと。
これからのリーダーは
1、偉大なストーリーテラーであること
2、反省ができる事(リフレクト・魂と会話できること)
3、共時性の力を活用できる事
の3つを備えること。
チョプラ氏のこのオープニング自体がある種のストーリーとなっているところは見
逃せないところです。
しかして、それでは魂と会話する際にはどんな質問が有効になるのでしょう?
チョプラ氏は以下の7つだと喝破しました。
1、あなたは誰ですか?
2、何が欲しいですか?
3、人生の目的はなんですか?
4、私は何に貢献できるか?
5、私のピーク体験の意味は?
6、私のユニークなスキルやタレントは?
7、私のヒーロー、ヒロインは?
そして実際にここでは、上の二つの質問を会場でペアをつくりワークを行ってみま
した。
私の場合は、「人々を成幸に導く添乗員です」という言葉が導きだされました。
これは私にとって非常にシンプルで自分を体現する魂からのメッセージととらえる
ことができるものでした。
そしてまさに、それを実現させるための「尊重と尊敬ある仲間」がほしいというこ
とでした。
私がヒルのほかに、ヒューマン・ユニティを通して活動している、デール・カーネ
ギーやサーバントリーダーシップなども含めて、それを伝えているトレーナー仲間
やインストラクター、講師仲間が改めて大切だということに気づきました。
もうこれだけでもここまで来た元をとったと思いました。おそらく会場の皆さんも
そう思ったのでしょう。ワークの後は大変な盛り上がりでした。
やはりこうした魂に少しでも触れるような体験自体が人々を元気にすることがわか
ります。魂は自分そのものになりたがっているといいます。
魂の声に従って生きることをインティグリティー(一貫性、誠実さ)といいそれが
最も大切であるそうです。
そして極めつけは「幸せのフォーミュラ」というものでした。
S+C+B。。。。詳しくは後日。すみません英語が追いつきませんでした。
昼食の後は、先日のジョン氏と同じく芸術家で音楽家でもあるマイケル氏が登場し
ました。マイケル氏も独立したアーティストとしてナポレオン・ヒルの哲学に感銘
をうけて3年前から17の成功原則を17枚のアートに変換。言葉の壁をこえてそ
れらが伝わるようにシンプルな解説とレイアウトで本を出版されました。
とてもきれいですね。その後は再びチョプラ氏に引き継がれました。
午後は本当にタフな内容で、私の頭脳はすっかり翻訳する機能を麻痺してしまいま
した。
(マイケル氏と翌日話しているとき、米国人ですら理解が難しかったと言っていま
したので、うなずけました)
ソウル、マインドやスピリット、宗教や宇宙、神様にまでその話が及びました。
さすがに天才は考える思考のレベルが違うのだと、唖然となりました。
なんとか凌いだチョプラ氏の深い講演が終わると、いよいよこの会のクロージング
を迎えます。
関わってきたスピーカーや認定インストラクターが壇上に揃いました。
会を振り返りつつ、それぞれがヒル博士のエッセンスに触れていきました。
そしてここでのメインイベントはなんと・・・・・
われらが日本人を代表して、梅村武史さんが5分間のスピーチを行ったことです。
梅村さんは、現在は独立された企業コンサルタント、教育コンサルタントとして活
躍しています。
東大出身の彼もまたナポレオン・ヒル博士の哲学に心酔して、東大合格をはじめ、
その人生をクリエイトし続けています。
今回の登壇もまさに彼のPMAスピリットを通して実現したものでした。
彼が伝えたかったものは、「震災後の日本」そして海外からの応援に対する「感謝
の言葉」でした。
梅村さんの真摯な態度や、心からのスピーチに会場は締めくくりとして、その世界
を感じることができました。
私たちもどきどきしながら応援していましたが、スピーチを終えた彼が日本を代表
してくれたことに、誇らしさを感じました。がんばりましたね。
私も必ずや、2年後はプレゼンターとして登壇することを心に誓って、今回を締め
くくりました。
夜には、「ナポレオン・ヒルの生涯を描いたミュージカル」を見学に行きました。
こちらもブロードウェイさながら、著名な舞台監督を招いて本格的に稽古を重ねた
本物のミュージカルでした。
総勢50名を超える若手俳優さんに、生演奏とさぞかしお金がかかったものとクリ
スティーナ氏のパワーに改めて感銘を受けました。
そして若い人たちに語り伝えたいという想いは、劇のみならず、コンベンションの
ボランティアの学生たちにまでいきわたっていました。
そんな配慮ができ、かつ絶え間ないPMAで世界をリードするそのリーダーシップ
に彼女こそがまさにアワードに匹敵する偉業を歴史に刻んでいることを感じました。
この想いを私も日本で、そしてアジアで伝えていく決意です。
次回のコンベンションはシンガポールを予定しているそうです。楽しみですね。
旅の想い出と仲間マレーシア編
旅の想い出と仲間シンガポール編
For Your Human Skill Solution
ヒューマン・ユニティ合同会社
代表 網中 達也