Phonograph×Photograph

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『マイネルマエノコリ』~前残り馬券を狙うには~

2017年02月06日 00時23分56秒 | コラム
競馬をそこそこやってる方は気づいていると思いますが、
芝レースを見て、「マイネル軍団って逃げて残ることがしばしばあるよな」ということです。しかも結構人気薄で。

これを私は『マイネルマエノコリ』と名付けています。
その前残りへの理解を深め、今後の馬券へ活かすためにエントリーを立ち上げました。

実は一年前、他ブログに書いたのですが消してしまったので、改めてデータを集めてまとめてみました。
(この一年間、マイネルマエノコリ流行らせようと思ったのですが、これがなかなか…)


検証には、『TARGET frontier JV (JRA-VAN)』の検索機能を使用。

まず、大事なTARGET検索条件ですが、芝レースに限定し、
・前半6F:71.9秒以上
・後半3F:35.1秒以上
・人気 :4人気以下
・3角、4角順位:2番手以内
・着順 :1~3着
を設定。
 
つまり、想定しているパターンは以下
「平均ペース以下なのに、
 1,2番手につけている、
 大して人気していない馬が、
 大して早い上がりも使えていないのに、
 馬券内に残ってしまった」


この条件でHITした主な馬
・クイーンスプマンテ(エリ女)
・テイエムプリキュア(エリ女 等)
・ネコパンチ(日経賞)
・イングランディーレ(天皇賞春 等)
・ビートブラック(天皇賞春)
・タップダンスシチー(JC 等)
・ビッグウィーク(菊花賞)
・リーチザクラウン(ダービー)
・メジロパーマー(有馬記念)

なんか馬名を聞いただけで頭が痛くなりますね。。。


注:当たり前ですが、この検索条件は完璧とは言えず、どちらかと言うと中長距離向けです。
また、レッツゴードンキの桜花賞や2017年東京新聞杯などは上がりが早く、この条件では拾えていません。
瞬発力勝負で届かなかったレースより、全然届くはずなのに逃がしてしまったレースを中心に据えています。



では、以下に集計結果を~
順位は、1着数ではなく、1~3着の総数(馬券に絡んだ回数)です。 昔は3連系なんてなかったとか言わないように

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<範囲指定Aパターン>
 期間 :1980/1/1~2017/2/1(約37年間)
 レース:全レース ~レジェンドを知る~

■騎手BEST5
1.中舘英二 186回 総数、1着数共に1位
2.柴田善臣 121回
3.田中勝春 116回
4.熊沢重文 114回
5.蛯名正義 110回

流石、逃げの中舘ですね(^o^)

■調教師BEST5
1.大久保洋吉 106回
2.中村均   94回 
3.池江泰郎  83回
4.岩元市三  70回
4.山内研二  70回

ちなみに騎手×調教師だと、騎手部門6位の吉田豊×大久保先生でした。

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<範囲指定Bパターン>
 期間 :2007/1/1~2017/2/1(約10年間)
 レース:全レース 1989レース ~平場含む傾向~

■騎手BEST5
1.和田竜二 58回
2.柴田大知 47回
3.吉田隼人 45回
4.藤岡佑介 44回
5.川田将雅・中舘英二 40回

前粘りのイメージの騎手ばかりですね。

■調教師BEST5
1.矢作芳人 30回
2.中村均  28回
3.斎藤誠  27回
4.河内洋・西園正都・高橋祥泰 25回

■種牡馬BEST3
1.シンボリクリスエス 93回
2.マンハッタンカフェ 92回
3.ステイゴールド   75回
4.キングカメハメハ  61回
5.ジャングルポケット 60回

母馬にもよりますが、産駒の傾向としてはズバッと切れ味のあるタイプではありません。

■馬主BEST3
1.サラブレッドクラブ・ラフィアン 124回!
2.ビッグレッドファーム      68回!
3.サンデーレーシング       41回
4.社台レースホース        37回
5.ウイン             29回!

笑っちゃうくらい圧倒的にマイネル軍団だらけ笑

■前残りの起こるコースBEST5
1.中山1600 97回
2.中山2000 96回
3.小倉1800 95回
4.中山1800 89回
5.福島1800 85回

あー、やっぱりという感じ。内回りが基本。

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<範囲指定Cパターン>
 期間 :2007/1/1~2017/2/1(約10年間)
 レース:1600万以上の上級レース ~クラスが上がってどうか~

■騎手BEST5
1.柴田大知 12回
2.藤岡佑介 9回
3.川田将雅・和田竜二 7回
5.津村明秀・三浦皇成・蛯名正義 6回

勝ち星だと川田、池添、三浦、荻野が4勝タイ。
特に池添は2015年~で3勝と最近逃げ切りが多い。マークマンだったが最近は傾向が違う模様。

■調教師BEST5
1.斎藤誠・音無秀孝 7回 斎藤氏は勝ち無し
3.鮫島一歩・昆貢・森秀行・和田正道 5回

■種牡馬BEST5
1.マンハッタンカフェ 16回
2.ステイゴールド・シンボリクリスエス 9回
4.キングカメハメハ  8回
5.他

勝ち星だとステゴ=シンクリ>マンカフェ

■馬主BEST5
1.サラブレッドクラブラフィアン 18回
2.松本明雄           9回
3.社台レースホース       7回
4.山本信行           6回 ワンダーアツレッタで稼いだ
5.野田みづき          5回

やはりマイネル。BRFと岡田繁幸はそこそこあるが、ウインは上級条件になると圏外。

■前残りの起こるコースBEST5
1.阪神2000 18回
2.中山1800 14回
3.中山2000 10回
4.阪神2200 9回
5.中山2500 8回

逃げ切りという意味では札幌2600も4勝と多い。
札幌日経、丹頂S(OP)はほぼ毎年前残りが発生してる特注レース。

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★まとめ★

【柴田大知が乗っている、マイネル馬の前残りは常に警戒すべき!】
【さらに、ステイゴールド/マンハッタンカフェ/シンボリクリスエス産駒のときは特注!】


マイネルミラノとかまさにそれ。
今後もマイネルハニー、トラストと駒が揃っており、もはや種牡馬を選ばずマイネルマエノコリ。

ただし、ラフィアンと柴田大知に言えることとして
・馬券には絡んでいるが、半分以上が2着である
・馬券に絡んでいる80%は関東圏での成績
という傾向があるので、"中山・東京で複系か2着固定の馬券で押さえる"のが吉でしょう。


関西圏では、川田・和田(藤岡兄は最近微妙)が前に残る。
ここ1年でデムーロ、ルメールも数を重ねてきているので、注意が必要。



~考察~
マイネルの馬たちはお世辞にもノーザンファームのようなピッカピカの良血とは言えない。
だから、マイネル○○が外から凄い脚で差してくる絵は正直描けない。
そんな中、どうすれば勝てるかと試行錯誤した結果が現在の前に行くという手段である。
前に行ってスローに落とせば、もしかしたら折り合い欠いて伸びないかも知れない、前が詰まって追い出せないかも知れない、3番手がガッチリ後ろをロックしてくれるかも知れない。
そんな淡い期待を胸に、マイネル軍団は今日も前へと突き進むのであった。


終わり。
こんなことを書いていると一口はラフィアンに入りたくなってくるんですよね。。。