第69回安田記念
◎フィアーノロマーノ
◯インディチャンプ
▲アエロリット
△ダノンプレミアム
△ステルヴィオ
△モズアスコット
アーモンドアイは無印?いやいや、予想するまでもなく1着ですよ。もう僕らがあーだこーだ言う領域にありません。
後方からだと届かないとか皆んな少し勘違いしている。彼女は既に全盛期ロードカナロアの走りを、即ちいつでも超一級品の脚を使えるようになっている。それが前半なら先行、後半なら差し。レースの展開次第で鞍上の思うがまま。ルメールが乗るならまず間違えない。
本当はニュージーランド生まれの香港最強マイラー、ビューティジェネレーションが出走していればアーモンドアイとの一騎打ちが楽しみでしたが回避で残念。
内枠に入ったアエロリットの逃げで、ヴィクトリアマイルVM同様淡々と早いペースが想定される。加えてこの春レコード連発の府中の超高速馬場だ。結果を出している血統には偏りが見られる。
・ロジャーバローズ、ノームコア、カテドラルなどが持つ平坦ペースに強いDanzig
・ダノンキングリー、ラヴズオンリーユー、カレンブーケドールが持つ高速巡航能力の高いStorm Cat
・更にボストンハーバー(クロコスミア)、Medicean(アドマイヤマーズ)、クロフネ(クロノジェネシス、ノームコア)らの米血もハイペースに強い
◎フォアーノロマーノの父は豪州スプリントG1馬のDanzig系Fastnet Rock、母父はStorm Cat系、母系は米血と、まるでこの紙面の都合に合わせたかのように特注血統を持っている笑
サンデーサイレンスSSは一切無いが割引材料にはならない。安田記念というレースは緩急の少ないハイペースになりがちで、SSの溜めてキレる特徴が邪魔になるケースが他G1と比べて多い。事実過去10年の優勝馬の半分、モズアスコット、ロードカナロア、ストロングリターン、ショウワモダン、ウオッカの5頭はSSを持っていない。
前走ダービー卿CTでは、マルターズアポジーの作った前半3F33.9, 4F45.1の猛ペースを3,4番手で悠々追走して直線抜け出して勝利。2着にはVMでも2着になったプリモシーン(母父Fastnet Rock)。フォアーノロマーノもアエロリットとの相性は良さそうだ。
また、過去10年の安田記念3着内馬の平均馬体重は498.7kg。大型馬が来る傾向にあり、純粋なパワー・筋力が求められるレースでもある。フォアーノロマーノは540kgを超える超大型馬。フォトパドックでも筋肉の大きさが一際目に付いた。
実績は少し物足りないが、十分上位争いできる材料を持っていると思う。
他にも気になる馬は多いが、なにぶんこの好メンバー、手を広げるとガミる可能性が高いので、人気そこそこの本馬とアーモンドアイとの馬単、馬連、ワイドでガッツリ勝負してみたいレースだ。