
どう考えても小さくて窮屈だと思うのですが、それがまたいいんでしょうか。
教室に置いてある猫ベッドの方へは行かず、職員室の箱の中にずっといるので、
他の先生かたに
「にゃあちゃん、今日もさぼってる~」とか言われちゃっていますが、
まあ、もうお年なのでね。
にゃあちゃんが出てきたらレアですので、優しく見守ってあげてください。
さて、表題の件なのですが。
中2年生に「古典」の授業をやりましてね。
「古文」を読んでから「現代語訳」を読むのですが。
「現代語訳」に出てくる「現代語」がわからないという壁が!!!!
①古文「いづれもいづれも晴れならずといふことぞなき」
現代語訳「どちらを見てもまことに晴れがましい情景である」
「えーと、晴れがましいってわかる?」「わからん」
「ハレとケとか?」「聞いたことない」
「晴れ舞台は?」「聞いたことあるかも?」
「そうか、おめでたいとか、華やかとかっぽいってことなんだけど。」
「ふーん?」
「古文の方は、『めっちゃ晴れがましくないことはなかった』って二重否定になってるから、
『超晴れがましかった』って意味なんだけど」
「????」
「え~と、つまり、『超カッコ良くなくなーーーい?』で、『超カッコイイ』って・・・」「ああ!!」「なるほど!!」
「あ、今の説明でわかるんだ?」「わかった」
②古文「情けなし」
現代語訳「心ないことを」
「え~と?「心ないことを」ってどういうニュアンスかわかる?」
「わかりませーーん」
「う~ん、現代語の「情けない」とは違ってね。現代語だと「みっともない」とか「ひどい」ってバカにする意味になるでしょ?」
「うん。」
「心ないっていうのは、人としての心がないっていう、情(じょう)がないって意味とか、風情をわかってないって意味とかなんだけど。
つまり、「あ、射たり」の人は与一の行動を肯定してるんだけど、「情けなし」の人は批判してるのね。」
「あ、つまり『空気読めよ!』ってこと?」
「お!今風だとそうかも。」
「おーし、わかったぞ。」
といった具合で、超「口語」表現にしないとなかなか理解できないのでござる。
あまり本を読んでいないから「書き言葉」に触れていないのですね。
前途多難であります。
さて、そんな読書あんまりしないpeopleに向けて、
今月の通信ではいわゆる「文豪」の作品がつまみ読みできるアンソロジーを紹介しております。
芥川龍之介や太宰治、中原中也の文章に触れて、ちょっぴりでも文学好きになってくれたらうれしいのですが。
最新の画像もっと見る
最近の「ひまわり進学ルームの日常」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2019年
人気記事