かすかに入り口のドアにかけてあるベルが鳴った気がしました。
「は~い、こんにちは?」
声をかけるも返事はありません。
立ち上がって、廊下からのぞきましたが、誰も来ていません。
「おや、だれか来たかと思ったけれど、気のせいだったね。」
「うん、ベル鳴った気がしたんだけど。」
生徒とそう言い合いながら、
ひま「すだれ動かしだったかあ・・・」
と言うと、「何それ?」と興味をもってくれたので、
ひま「百人一首かなんかやったっけ?なんか、恋人が来るのを待っているときに、
入口のすだれが動いたから『あ、来た!』と思ったのに来てなくて、『なんだただの秋の風かあ』みたいな歌があるのよ。」
生徒「えーーーーー!なにソレ!! 超エモいんだけどーーーーー!!!」
ひま「エモい・・・。うん、確かにエモいよね。」
「生徒えー、だってめっちゃ乙女やん!超エモい!!」
ひま「ねーーー、今も昔も恋人を待つ女心は変わらんってことよね。」
高校生「あ、それって女の人のうたやったんや?」
ひま「そうね、たしか額田王だったと思うけど、女性のうただよ。」
百人一首ときくと、難しそうとか、なんで勉強しなきゃいけなんだとかいう人もいるんだけど、
こうやって素直に「エモい!」って感想が出てくる感性、好きよ。
勉強だからって小難しく考えずに、(時代がちがったとしても)同じ人間の気持ちが表現されていると思うと、
また感じ方も違うかもですね。
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