前作『天地明察』では師と呼ぶべき人々が印象に残りましたが、今回は夢を共に追い求めた朋友の存在に心を打たれました。
誰もが義を全うしようと生き、生き抜いていく。それでいて、後世に託すことを受け入れられる。
あまりにも美しいその姿。
どうしたらこのように生きることができるのでしょう。
私も、一つ一つ焦らず積み重ねていけば、漠然とではなく芯を持って力強く美しくなることができるのでしょうか。
泰姫、読耕斎、紋太夫。一人一人との別れがとても悲しく、けれど彼らの生涯を見ることができて途方もなく胸に満ち満ちるものがあります。
人間を描いた、小説ながらの「歴史」の書です。
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