今日は大失敗！

今日はブルーな日になってしまった。クリスマスイブだというのに・・・・・とほほ

今日、ガラスにロゴマーク彫刻依頼がきた。電話での依頼で、先方も急いでいたらしく、当工房に運送便を使って送ってきた。
あけてみたら、イタリア製の高級食器（ワイングラス）
いつもなら、高級食器はお断りするところですが「失敗がつき物なので」、以前当工房を取材していただいたライターさんの依頼だったので、気持ちよく引き受けた。
いままで、いろいろなガラスを彫ってきたが、今回の件には「まいった！」としか言葉が出なかった。
グラスのステムの部分にロゴを彫刻。そのときはなんでもなかったが、砂を落とす為に水洗いした瞬間に「ピ～ン！」といい音が！！
ガラスが割れた！！
おいおい、「ひずみ」かよ～～～
自分、血の気がひいた瞬間だ！
自分の作品なら代品があるが、このガラスは持ち込み品。それも高級食器。
どう見ても万単位の食器です。
今から代品を探す時間もなく、ライターさんに正直に「ひずみ」によって割れたことを話す自分。
おたがいどうしようもなく、とにかく「代品」にて　ということになり、自分の作品にロゴを彫り直し、納品。

やり場のない仕事になってしまった。自分も困ったがライターさんはもっと困ったにちがいない。ライターさんには本当も申し訳ないことをしてしまった。
今回の件は、当工房としての彫刻作業にはなんら問題はなかった。「ガラスそのものが彫刻するものではない作品だった」ということになる。基本的にそのガラスはには、内部と外部にひずみがあったようだ。多分、推測ですが、ガラスを吹き終わった後に冷却をゆっくりしなかったことが考えられます。手作り品ですから、ひずみのチェック（ひずみをチェックする機械）もしていないでしょうし。
「衝撃」＝「彫る」がひずみによる割れを引き起こすトリガーになってしまった。
何千客に１つでるかでないかの「ひずみ」　それに当たってしまうとは・・とほほ

事前にその判断を自分には出来ず、大失敗してしまった。知識不足でした。ライターさんすいません。

このブログを見ている同業社の方へ！
イタリア製で２４％クリスタル、細工は口とステム部分に金ぱくで縁取り。ワインの頭部分にも金ぱくでくさび柄で、ぐるっと一周デザイン細工されてます。
このような細工がほどこしてあるガラスに彫刻依頼がきたら要注意です。
すごくデリケートなグラスなので彫刻をお受けすることはお勧めできません。
割れてしまってからでは、もともこうもないですから・・・・
やはり、高級食器（手吹きの作品）には、なにも手を加えないほうがいいようです。
今回の件でライターさんには申し訳ないが、よい勉強をさせていただきました。