hirokoの徒然Blog

徒然なる儘に 日暮 パソコンに向かひて……

……子育てしたり仕事したり何かと毎日迷走中♪

手紙

2006-11-26 01:20:38 | *れびゅうモドキ*
手紙

文藝春秋

お手軽な文庫本が


やるせない気持ちになります。
重たい、考えさせられる話。
差別って? 罪って? 家族の絆って?
いろいろなことをつい考えさせられる。

決して読後感は良くないし、カタルシスも味わえない。
それでも、東野圭吾の筆致は読む者を捕らえて放さない。
主人公が愛する恋人との別れをふと決意する場面など、あまりのリアリティに実話? との錯覚すら。

私はまだ映画を観ていませんが、
きっと山田孝之くんは良い演技をしているんでしょう。
多分、彼のはまり役。 

手紙 オフィシャルブック

学習研究社

「山田孝之=暗くて幸薄い役」が定着したらちょっと気の毒……(笑)

偏差値といふもの

2006-11-26 01:04:47 | *れびゅうモドキ*
ザ・階級偏差値

WAVE出版

結構トンデモ本 かな?
   
こんな本を読んだ。

自分自身はぶっちゃけ大した偏差値の大学を出てはいない のだが、私のマインドには良くも悪くも偏差値教育の申し子的なところがある。
「偏差値」とはそもそも真ん中から見て自分はどのくらいか? を測る値で、その概念自体は悪いことではなく、非常にフェア。問題なのは、それが行き過ぎた受験戦争や教育の歪みの代名詞的に使われること……だと思う。

世の中平等なんてのは、今のところ現実的には幻想なので、事実や現実や自分の位置を知ることは必要……だと思う。

運や才能も努力のうちで、努力は基本的には人を裏切らなくて、努力できることも努力……なんだと思う。

自分のスタート位置が後ろなコトを嘆く暇があったら、その分行動すればいいじゃん……って思う。

なんでいちいち「思う」なんてぼやかすかって言うと、そこで多かれ少なかれ傷つく人がいるから。

こんなこと書いているけれど、私だって傷ついてきたし、これからも傷つくことはあるだろう。
ただ、この本に小気味よさ を感じたのは事実。
一方で、やさしくない本なのも事実。
「勝ち組・負け組み」という風潮を助長する内容なのは確か。

じゃあ勝ち組になればいいじゃん って決意を固めるか、
どうせ自分は……って開き直るか。

辛口な内容を受け止めることも、時に必要。
甘やかすことは、無責任なこと。