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年寄りの道草散歩:可愛い子

2024-12-09 18:12:13 | 日記
 晴天の続く初冬の散歩は、空も抜けるように青く、周囲の森も色鮮やかな紅葉が残っていて気持ちがよい。
 毎日歩く道沿いの子どもを見るのも楽しい。
 団栗や枯れ葉をいつも集めている男の子が可愛いので、立ち止まってかごの中をのぞいて見ると、たくさんの団栗や、枯葉が大切そうに入っていた。
 「綺麗だね」というと「ママとパパのお土産だよ、この枯れ木も入れるんだ」との返事だった。
 翌日もその子はいたが、邪魔してはと通り過ぎると、「おじいちゃん今日の団栗大きいよ」と声をかけられた。
 うれしくて飛んで引き返した。団栗坊やはニコニコ迎えてくれた。久しぶりに心が弾み、楽しみが一つ増えたとうれしくなった。
 「おじいちゃんのも集めておくね」「うんありがとう」おじちゃん、でなくて、おじいちゃんかとちょと思ったが、その子を抱き上げたくなるほどうれしかった。そばでお母さんがニコニコ挨拶してくれた。
  幼い日の友人を思い出して、元気かなとつぶやいた。

幼かった日に見た夕焼け

2024-10-11 21:55:19 | 日記
 私の家は山深い田舎の村でした。
 幼い日、遊びに夢中になって、夕焼けに驚いて家路についたものです。
 帰り道、既に家に灯がともっているのが見え、母が夕食の支度をしてるだろうと、走って走って家の近くに来ると、夕食のほうとう(山梨で味噌と小麦粉で作る名物食)の匂いがして、お腹が空いているのに気づいたものです。
 年を重ね、母が老いて、「ごめんね、手が弱って小麦粉練れなくなったの。」とさみしそうな顔をしたのを、今でも夕焼けを見ると思い出します。

思い出の紙飛行機

2024-09-25 21:34:52 | 日記
 幼いときから紙飛行機が大好きだった。
 年寄りの道草散歩していて、久しぶりの青空を見上げたら、トンボがスイスイと飛んでいた。
 紙飛行機も、時には風に乗ってトンボのように高く飛んでいったことがあった。
 思い出した。孫におってあげた紙飛行機が棚に置いてあることを。
 ドキドキと血が騒いだ。この高台から飛ばしてみようと血が騒いだ。

年寄りの道草散歩(大切な孫に水を届ける。)

2024-08-02 16:58:53 | 日記
散歩中、足の不自由なおじいさんがペットボトルの水を運んでいた。
私の方がちょと丈夫かな。「おじいさんどこまで運ぶの」
「そこの児童館の孫に届ける」「私が運びましょう」
児童館には可愛い小学2年生ぐらいのの男の子が、「あ、じいちゃん」と駆け寄ってきた。
「水忘れたぞ」「あ、しまった、じいちゃんありがとう」
水を持って友達の元に立ち去るお孫さんをニコニコ見送ったおじいさんから、ありがとうとお礼を言われた。
帰り道の二人の会話「息子も、嫁も大切にしてくれるが、どうしても迷惑かけてると思ってしまう、孫はそんな私の気持ちがわかるのか、いつも気にかけているようだ。優しい子です。」
孫の「おじいちゃん、行ってきまーす。おじいちゃんただいまーという声を聞くのが一番の楽しみです」と話してくれた。
大汗で水を届ける優しくて、同年齢の気持ちが伝わる散歩になった。
今度会ったら「居所」という近所のより道場に誘って、ビールを飲もうと思った。今日の大汗の補充になるかな。




年寄りの道草散歩(愛らしい姿)

2024-06-25 16:45:08 | 日記
 金襴、銀欄、筆竜胆などの花の季節も過ぎたな。可愛い瑠璃びたきの姿が見えなくなったな。
 そんなことを思いながら歩いていると、林の中の草原に「虎の尾」の白い花が揺れていた。いつの間にか季節は過ぎていったんだ。
 年寄りの時間は早く過ぎていくようだ。
 尾根から見下ろすと、葉の上に薄い赤の綿を置いたような、ねむの木の花が咲いていた。
 散歩道ではたくさんの愛らしい花や鳥に出会えます。
 公園の芝も青々と伸び、暑いので木立の下で母親と座っていた2歳ぐらいの女の子が、にこにこと手を振ってくれた。
 あ、はるちゃんだ、今日も可愛い笑顔に会えたと思い、心が弾んだ。
 帰ったら妻に、「はるちゃんに会ったよ。」と伝えようと思った。きっと、そわそわと飛び出す妻を思って笑みがこぼれた。