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激しい恋のはなし その2 魔性の女

2019-12-14 11:50:34 | 日記

新宿御苑



全国の恋をしている皆さま、ご覧頂きありがとうございます。

前回の続きです。


私   「隣の部署の課長の話なんだけど。

本社に転勤になる時、職場で送別会を開いてもらって

送別の記念品と一緒に部下の女性から直筆の手紙をもらったの

美人で仕事ができて上司の評判も良くて筆まめな女性の部下で〜」


友人  「それで?」


私    「その手紙を奥さんが見つけて」


友人  「なんて書いてあったの?」


私   「手紙にはね、

『一緒に行った名古屋が懐かしい想い出です』

って書いてあったんだって」


友人   「そんな手紙奥さんに見られたらまずいじゃん

修羅場になっちゃった?」


私     「ところがその奥さん奥床しい方で、

ご主人を追及せずにいたらしい」


友人  「 えっ追及しないの?」

私    「奥さんもよく知っている女性だったから、

どうしても浮気しているとは信じられなくて、

様子を見ていた」


友人   「器が大きいね〜」


私   「それから何週間か経って、

ご主人に、『いい店あるから食べに行こう』 って誘われて‥」


友人   「それで?」


私   「 連れていかれたのが、

名古屋っていう、うどん屋だった」


友人   「うどん屋の名前だったのか! 

まぎらわしい‥」


私    「しかも奥さんよく思い出してみたら、
手紙には 『名護屋』  って書いてあったなあと‥」

友人  「〈名古屋〉なら地名だけど、〈名護屋〉なら店名だろーが!
奥さんもっと早く気付けよ!」

私   「ご主人〈名護屋〉がお気に入りでみんなを誘ってよく行ってたんだってさー 」



話は私達の同級生の、ワカコの思い出ばなしになりました。
ワカコは小柄で口数の多くない美少女です。
いつもニコニコみんなの話を聞いています。


私     「ワカコが一人暮らししていたアパートに空き巣が入っちゃって」

友人  「怖いねえ、オートロックじゃなかったの?」

私    「昭和のアパートはそういうの標準装備じゃないから」

友人   「アパート評論家!」

私    「鑑識の指紋採取後の粉だらけの部屋で震えていたら、
当時の彼氏が飛んできて、
一晩中ついててくれたんだって」

友人   「優しい」

私    「その彼当時はフリーターだったんだけど、
俺がワカコを守るって言って、
一念発起して警察官になっちゃった」

友人  「すごい愛」

私  「ワカコって意外にガッツがあって、
私達の中で一番最初に自動車免許を取った」

友人    「そうだったね」

私   「だけどすぐにぶつけて、車大破」

友人   「わかった!
彼氏が警察官だから、揉み消してもらった⁈」

私    「イヤまだ警察学校の学生だったからね
でももしかしたらその後交通課に配属希望出したかもしれない。
俺がワカコを守るって」

友人   「それはあくまで想像ね」


私   「事故ったから親から車の運転を禁止されちゃって、
次にチャレンジしたのがハングライダー」

友人   「なんでそんなものにチャレンジするかなあ
もうその先が読めちゃうよ‥」

私   「ハングライダーの最中に腕を骨折しちゃった
それで彼氏が心配して飛んでこようとしたんだけど無理で」

友人 「仕事で来れなかったとか」

私   「そうなの。船に乗っていたから次の寄港地まで見舞いに来れなくって」

友人   「警察で船に乗る仕事あるんだ?」

私   「イヤ警察とは別人」

友人  「もしかしたらその後?」

私 「 船乗りだけど、  陸上勤務を希望したかもしれない
俺がワカコを守るって
あくまで想像だけど」



私  「ワカコは男友達も多くてねえ」

友   「モテる女はそういうもんよ
ワカコがフリーになればその中の一人が恋人に昇格」

私   「誘われて京都に一緒に旅行に行ったら、
ワカコの男友達が車で一日中案内してくれた」

友人  「地方にも男友達がいるの?
どこで知り合ったの?」

私    「幼稚園の同級生だって。卒業アルバム見せてもらった」

友人   「さすがワカコ。取りこぼしがないわ〜」


私    「ワカコに突然
新宿の花園神社でお神輿かつがないかって誘われて」

友人   「お祭り?」

私   「ついていったら、
男友達の実家が花園神社の氏子みたいで、
お母さんが全部お神輿装束用意してくれていて」

友人   「家族ぐるみで友達づきあい!」

私    「あれってサラシ巻いたりパッチはいたりするから
お母さんに全部脱げって言われて恥ずかしかったなあ
あのお宅で生まれてはじめて
スーパーマリオやってハマった」

友人    「花園神社の祭りの思い出がそれなんだ‥」 




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