口は災いの元

娘が結婚するにあたって、式も披露宴もしないというので「先方のご家族との顔合わせだけはさせてね」と言ってあった。

で、先月、まず年内に彼氏くんが家へあいさつに来る、そんで年明けに顔合わせの食事会の場を設けた、と訊いた。

その食事会の話を聞いた時に、娘に「それなりの服で来なさいよ」と言った。

というのも娘は着飾るの大嫌いな人だし、「家族の集まり」ということで下手したら普段着で来る可能性もあると思ったので。

案の定、私がそういったときに「会社に来てってるスーツでいいかな」とか言うし（それはダメ、ぜったい）。

そしたら29日に来た時に、「ママがそんなこと言うから、あちらのご家族みんな、スーツ新調したりしたらしいよ」「余計なお金使わせて、申し訳ないじゃん、謝れ～」と叱られた。

「謝れ～」は娘流のキツイジョークだとはわかっていても、私は結構ショックを受けてしまったよ。

どうやら、娘が彼氏くんに「母親からちゃんとしたカッコで来いって言われたわ」と話し、それが彼氏くん経由で「あちら様はちゃんとしたカッコで来るらしい」と伝わってそんなことになったらしい。

ちょっと待ってよ～

私はあくまでもあなたの心配をしただけなのに。

他の人たちは言われなくても「それなりの」カッコしてくるわ。

なんかもう、娘のファッションセンスだけは永遠に心配。

それはともかく、私にしても「それなりのカッコ」とはいってもスーツを新調するところまでは考えてなかった。

手持ちのよそいきワンピースぐらいでいいかなと思ってたので、私もにわかに焦った。

でも今さらスーツ新調してもこれから先着る機会があるかというと・・・・

ただ、時期が時期で、しかも当日までの日数もないので、レンタルも難しい。

クローゼットをひっくり返してみて、一番最近の親戚の結婚式の時に買ったフォーマルワンピース＆ジャケットがあったので、ちょっと派手かな～とは思いつつ、でも紺色だしいいか～、と目星をつけておいた。

そしたら、元旦に来た娘が「私が着れそうな服、なんかない～？」とうちのクローゼットを漁り、「あ、これがいい、これ借りるわ」

えぇ～、だってこれ、母が50代の時に来た服だよ・・・

「ママの趣味は派手だから大丈夫」と言われ、娘が着てみると、うーん確かに似合うっちゃあ似合う。

私はもう上半身がパツパツでジャケットで隠してなんとか、という感じだったけど、娘が手持ちのベルベットのボレロと合わせると、今回のような集まりにはちょうどいい感じ。

というわけで、自分の着る服のアテがなくなって、仕方なくスーツ、通販で買いました

さっき届いて試着してみたらなんとか、サイズも合って一安心。

これも一度着た後は娘行きだな。ま、子どもが生まれたら七五三とか入学式とかに来たらいいさ。

 

そんな食事会は今週末です。

あー、緊張する。

大体、誰がどんなふうに口火を切って始まるんだろう？

夫はそういうの仕切るの得意なんだけど、「俺がでしゃばるわけにはいかないだろうしなぁ」と。

自分たちも結納と言うのはせず、顔合わせ食事会だったけど、どうしたのか、お互いの家族がどんな様子だったのかなんてまったく覚えてない。

いやー、どうなることやら。

そして、これからは迂闊なことは言えないな。

今回は自分の娘だからまだ良かったけど、もし嫁をもらう側だったりしたらもう「嫁姑戦争勃発」なんじゃない？

いや、もうすでに彼氏くんから「メンドクサイお義母さん・・・」とか思われてるかも・・・

はーーーーーーーー

 

 

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