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新しい素材が新しい表現を生み出します

視覚を考える その3 フレスコペーシートの可能性

その1は目の画像の取り込み時間

その2はカメラと目の仕組み

その3は目の視交叉と立体感

 

カメラで言えばイメージセンサー、目で言えば網膜に

取り込まれた光情報

 

その光情報が脳に送られて行きます

「角膜と水晶体」⇒「網膜(電気信号に変換)」⇒「視神経」⇒「脳」

という流れになります

網膜から視神経を通り視交叉(しこうさ)があります

視交叉とは網膜(眼底)からの神経は、

脳の中で右目の神経が左脳に、

左目の神経が右の脳へとつながっていきます。

右目で見ている映像、左目で見ているリ映像は見る角度が違うために形がわずかに変わります。

脳では右目で見えているリンゴと左目で見えている画像を一つの像にします。

そのときに、左右の像がわずかに違うことを利用して、奥行きや立体感を感じ

取れるようになっています。こうを半交叉といいます。

 

人の場合は視交叉がありますが鳥や魚の場合はどうでしょうか。

人のように両目で一つのものが見られるようには目はついていません。

左右の目がそれぞれ違う画像を受け持つことでより広い視野を獲得しています。

これを全交叉と呼びます。

脳に送られる過程も視交叉がなく送られていくようになっています。

 

ここである疑問が生まれます。

上の説明から半交叉は両眼視のために必要だからだと考えられますが、

人は触覚も半交叉しています。右手の感覚は左脳に伝えられている。

これはそもそもなぜ必要なのでしょうか?

 

ここで、少し脱線してみます。

鳥と人の視覚の違いは理解できたかと思いますが

鳥の記憶力は人よりもずっといいのです。

葉っぱの位置までももれなく記憶する驚くべき記憶力が鳥にはあります。

もはや、高性能なデジタルカメラといってもいいくらいの記憶力を取りは持っています

 

しかし、この記憶力は別の問題を持っています。

記憶力が良すぎると思わぬ弊害が起こってくるのです。

それは少しの違いで違うものと認識してしまうことです。

逆に言えば想像力というものと裏腹の関係になります。

 

人の記憶は鳥に比べれば曖昧な記憶と言えるでしょう。

しかし、このことによって人には想像力という生み出されていると考えられます

記憶の曖昧さが正面からしかみたことがない人を後ろや、横からみた時に同じ人ではないかと

思えるのです。

 

記憶力がないと悩んでいる方はぜひこの可能性を広げる想像力を伸ばして行きましょう。


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