説明の最後の一文に昭和十年代という言葉が出てくる。郷土史好きが
見ると、色々と思い浮かべる事があるのではないだろうか。
昔の事を知る人から話を伺ったり、書物を読んだり、検索したり。様
々なところで出くわす言葉である。
戦前、戦中、戦後と我々を取り巻く社会は絶えず変化を繰り返してき
た。科学技術の進歩とそれに影響された、経済・生活様式の移り変わ
り。
人間の生活と不可分に結びついていた地域のコミュニティが、変質・
希薄化し始めたのがこの昭和十年代からだったという気が、調べれば
調べる程してくる。
色々な犯罪・事件がマスコミで報道され、昔の日本人が属していた
コミュニティと現代人の属しているコミュニティはもはや別のもの
なのだという説明を耳にする。その為に対応できない人間は戸惑い
罪を犯していまうのだと。
少しでも豊かな生活を、幸福な暮らしをと悪戦苦闘しながら、我々
日本人はいろいろなものを手に入れてきた。
どれだけ生活水準が向上したかは様々な数値が示してくれる。一方、
どれだけのものを失ってしまったかを教えてくれる数値は、何かある
のだろうか。
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