ことばについて。

2022-12-05 23:00:00 | メニハミエナイコト
「あなたの良いところが
たくさん伝わったらいいなあ」


あるミーティングを控えて
なんだかそわそわし始めた私に
ある方が ふいに掛けてくれたことば

私の良いところを信じてくれる人がいる
それを 言葉にして伝えてくれる人がいる
これだけで、
私は幸せでおなかいっぱいな気持ちになったんだ

言葉というものは
寒くて凍えそうなときに
ふわりと包んでくれる
温かいブランケットにもなるし

心の奥の奥
もうどうやっても抜くことができない
鋭い刃にもなり得るのだ

言葉の持つちからを
私たちは
もっと知ったほうが良い。

己から出る言葉の持つちからに
私たちは
もっと 責任を持たなければならない。

さあ
明日から
どんな言葉を 話そうか



あるビール党のはなし。

2022-11-26 21:59:00 | ヒビノコト。
ビアホールで軽く飲んでいこうと
ふらりとひとり 店内に入っていく

入り口で一回
席に着いて もう一回
お店の方が 声をかけてくださった

「お待ち合わせですか?」

誰も待ってはいないし
ただ
静かにビールを飲みたい気分なだけよ
ビールくらい おんなひとりでも飲むわよ
何時代の話をしてるのよ?

ぐっとこらえて、にっこりとほほえむ
「いいえ ひとりです」

これまで何回
自分の気持ちを
本音を、本当のことばを 飲み込んだの?


あつあつのフライドチキンとピザを
ビールで流し込む

真っ昼間から飲もうが
おんなひとりで飲もうが
やはり ビールは美味しいのだった


ニーバーの祈り。

2022-11-06 16:32:00 | メニハミエナイコト
もう お手上げ

ここのところ、
もう 抗うのはやめなさいと
神様のようなものから
言われているような気がしてならない。

もう お手上げ
どこか後ろ向きな響きのする言葉だけれど

私の中のまんなかに
「大丈夫、うまくいくから」
そんな信頼のようなものが、なんとなくある。


O God, give us
serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.

神よ

変えることのできないものを受け入れる冷静さと変えることのできるものを変える勇気とそしてその二つを見極める知恵を我に与えたまえ。

アメリカの神学者、ラインボルド・ニーバーによる祈り。

私は、この祈りの意味を自分ごととして、理解しはじめている。






SPARK JOY!

2022-10-29 22:35:00 | ココロノエイヨウ。
SPARK JOY

自分のなかにある「ときめき」を大切にと教えてくれたお片付けのこんまりさんは、
活動の場を海外に移し、「ときめき」を「SPARK JOY」に表現を変えていらっしゃるらしい。

SPARK JOY!
これは何だか
今の自分が大切にしたいものに付けたい名前として、とてもしっくりとくるもので

まるで修道女のように(どこか禁欲的に、小さな世界で、息を潜めて)生きてきた私が
心のまんなかで起こるよろこびのスパークをなかったことになどせず
宝石のように、大切にしていく…

そんなことをしたくて
手帳の余白に
大きくSPARK JOY、と書いた。

今日は、とあるラグビーの試合を見に行った。
ひとつのボールを、相手を信じて託し、繋いでいく姿
力強く走り抜けていく、選手のひたむきで美しい姿

そんな姿へ、たくさんの人と共に声援を送る。

見上げた空は青く
選手が駆ける芝生はどこまでも緑で

難しいルールはまだ分からないけれど
本当に、幸せな時間だった。

あの時、確かにわたしはSPARK JOYとともにあった。


ある朝のこと

2022-10-23 16:02:00 | ヒビノコト。
ある朝のこと

デスクの上に置いてある
ガラスの置き物が
産まれたての陽の光をあびて
奇跡、という言葉を体現していた

そのさまは
あまりに美しくて

このちいさな部屋の片隅で
奇跡が起きている

そんなことに
私は心を震わせていた

それは
何かの記念日でもなんでもない
ある 朝のこと