■前書き
私、生まれも育ちも福井県の、現在36歳の地方公務員。
そんな私は小さい頃から、なんとなく高知に「よさこい祭り」というものがあることは知っていたが、所詮は高知独自の祭りで、福井とは関係の無いものだと思っていた。
そんな状況が変わったのは、北海道の「YOSAKOIソーラン」にならって福井でも1999年に、地元の民謡「イッチョライ節」を基に「YOSAKOIイッチョライ」なるものができたことだった。
翌年には、職場にも踊り子募集の案内がまわり、私も『一度やってみるか』とYOSAKOIイッチョライにチャレンジしてみたものの、当時はよさこいに関する知識もろくに無いまま、黒Tシャツに黒ズボン、黒ズックで長半纏を着込むという、実にベタな格好で鳴子を振り回して踊っているという、今にして思えば赤面してしまいそうなものだった。
そんな時、確か2002年の10月に、「スーパーよさこい」の放送があると、新聞のテレビ欄に出ていた。
『なにぃ!?「スーパーよさこい」!?安易なネーミングだなぁ。ま、どんなものか見てみるか』といった軽い気持ちで見ることにしたのだが……。
見事な鳴子さばきに、「和」の良さが伝わるような楽曲や踊りの「本丁筋」
ディスコ調サウンドでノリノリに踊る「Team GET」
変化に富んだダイナミックな楽曲や踊りの「帯屋町筋」
商売繁盛をテーマに底抜けに明るい楽曲で踊る「京町・新京橋ゑびすしばてん連」
長い鳴子を持ち笑顔を全く見せず踊る「アートウェイブ」
統制のとれた激しい踊りながら余裕すら感じる「十人十彩」
優しい色使いの衣装に優しい楽曲で優雅に踊る「ほにや」……
それぞれがこれまで見たことの無い、あまりにも強烈な個性を発揮している高知のチームに、私の目は釘付けになった。
『何だこれは!?楽しいぞ』
まさに「ガビーーン」というか、「グワァァン」としか例えようの無い衝撃を受けたのだった。
と同時に、『今まで見てきた(やってきた)YOSAKOIは、何だったんだ』と、怒りに似た感情すら湧いてきたのだった。
こうして、がぜん高知のよさこいに興味が湧いた私は、よさこい祭りのテレビ番組を録画したものや購入したビデオを見たり、インターネットで色々高知のよさこいに関するホームページを検索したりして、情報を収集していった。
ついには、情報収集に飽き足らず、よさこい祭りに関して乏しい知識しか持ち合わせていない未熟さを恐れずに、こうしたホームページの掲示板やブログのコメント欄に「Mr.トリデ」のハンドルネームで度々コメントを寄せるようになった
拙いコメントを書き込み続けているうち、各ホームページやブログの作成者からいただくレスの中に、ある言葉が例外無く出てくるようになった。
それは「高知へいらしてください(または、高知で会いましょう)」である。
こうなると、自分もよさこい祭りを見に高知へ行きたいという願望が起きてくるのは、自然の成り行きであろう。
だが、ここで思わぬ障害が出てきた。うちのカミ様(つまり妻)である。
私と違って、カミ様はよさこいに対しどうしても興味を持てず、私が何故よさこいにウキウキワクワクしているのか理解できないらしいのである
やがて、どんなに機嫌が良い時でも、「よさこい」と聞いただけでたちまち不機嫌になるようになり、「私をとるか、よさこいをとるか」という危険な状況に陥ることもしばしばあった
こんな有り様であるから、よさこい祭りを見に(まして夫婦で)高知へ行くことは「夢のまた夢」状態で、いつ高知行きが実現できるのか全く見通しがたたず、精神的にウツになりそうな日々が続いていた……。
ところが、今年に入ってようやくカミ様の態度が軟化し、ついに「(よさこい祭りを見に)高知へ行ってくればいいよ」という、ありがたいお告げ(笑)をいただくことができたのだった
とはいえ、気分屋のカミ様故、些細なことでも下手にカミ様のご機嫌を損ねてしまっては高知行きがご破算になりかねないので、この数ヶ月はできるだけカミ様のご機嫌を損ねないように気を使っていた(笑)。
さて、どういった日程でよさこい祭りを見に行くか、また、どういったルートやスケジュールで行くのが一番安くかつ早く高知へ行けるか、出発前の2週間は本当に必死こいて考えていた(笑)。
その結果、よさこい祭りを見に行く日程は本祭1日目(8月10日)のみとし、スケジュールは、
《行き》朝6時24分に特急「サンダーバード」で福井を出発し、新大阪で新幹線に乗り換えて岡山まで行き、岡山から特急「南風」で12時24分に高知へ到着。
《帰り》夜11時3分に「ムーンライト高知」で高知を出発して京都まで行き、京都から特急「サンダーバード」に乗り換えて朝8時40分に福井に到着。
・・・という、他人には決して勧めることのできない、ハードなものになってしまった(笑)
あとは、切符の手配や荷物の準備はもちろん、あらためて高知市内の移動手段や競演場ならびに演舞場の場所・様子などを色々ネットなどでチェックしたり、週間天気予報を見ながら高知はもちろん福井でも、当日天気が崩れないように祈ったりしていた。
(仕事柄、大雨などの災害が起こると出動しなくてはいけないので)
*その2 「いざ高知へ!!」に続く
勝手に絵文字と、挿絵としてお花を入れてみました・・・。
(2002年のスパよさの写真を入れようと思ったのですが、我が家にはありませんでした)
よけいなお世話かも・・・
私、生まれも育ちも福井県の、現在36歳の地方公務員。
そんな私は小さい頃から、なんとなく高知に「よさこい祭り」というものがあることは知っていたが、所詮は高知独自の祭りで、福井とは関係の無いものだと思っていた。
そんな状況が変わったのは、北海道の「YOSAKOIソーラン」にならって福井でも1999年に、地元の民謡「イッチョライ節」を基に「YOSAKOIイッチョライ」なるものができたことだった。
翌年には、職場にも踊り子募集の案内がまわり、私も『一度やってみるか』とYOSAKOIイッチョライにチャレンジしてみたものの、当時はよさこいに関する知識もろくに無いまま、黒Tシャツに黒ズボン、黒ズックで長半纏を着込むという、実にベタな格好で鳴子を振り回して踊っているという、今にして思えば赤面してしまいそうなものだった。
そんな時、確か2002年の10月に、「スーパーよさこい」の放送があると、新聞のテレビ欄に出ていた。
『なにぃ!?「スーパーよさこい」!?安易なネーミングだなぁ。ま、どんなものか見てみるか』といった軽い気持ちで見ることにしたのだが……。
見事な鳴子さばきに、「和」の良さが伝わるような楽曲や踊りの「本丁筋」
ディスコ調サウンドでノリノリに踊る「Team GET」
変化に富んだダイナミックな楽曲や踊りの「帯屋町筋」
商売繁盛をテーマに底抜けに明るい楽曲で踊る「京町・新京橋ゑびすしばてん連」
長い鳴子を持ち笑顔を全く見せず踊る「アートウェイブ」
統制のとれた激しい踊りながら余裕すら感じる「十人十彩」
優しい色使いの衣装に優しい楽曲で優雅に踊る「ほにや」……
それぞれがこれまで見たことの無い、あまりにも強烈な個性を発揮している高知のチームに、私の目は釘付けになった。
『何だこれは!?楽しいぞ』
まさに「ガビーーン」というか、「グワァァン」としか例えようの無い衝撃を受けたのだった。
と同時に、『今まで見てきた(やってきた)YOSAKOIは、何だったんだ』と、怒りに似た感情すら湧いてきたのだった。
こうして、がぜん高知のよさこいに興味が湧いた私は、よさこい祭りのテレビ番組を録画したものや購入したビデオを見たり、インターネットで色々高知のよさこいに関するホームページを検索したりして、情報を収集していった。
ついには、情報収集に飽き足らず、よさこい祭りに関して乏しい知識しか持ち合わせていない未熟さを恐れずに、こうしたホームページの掲示板やブログのコメント欄に「Mr.トリデ」のハンドルネームで度々コメントを寄せるようになった
拙いコメントを書き込み続けているうち、各ホームページやブログの作成者からいただくレスの中に、ある言葉が例外無く出てくるようになった。
それは「高知へいらしてください(または、高知で会いましょう)」である。
こうなると、自分もよさこい祭りを見に高知へ行きたいという願望が起きてくるのは、自然の成り行きであろう。
だが、ここで思わぬ障害が出てきた。うちのカミ様(つまり妻)である。
私と違って、カミ様はよさこいに対しどうしても興味を持てず、私が何故よさこいにウキウキワクワクしているのか理解できないらしいのである
やがて、どんなに機嫌が良い時でも、「よさこい」と聞いただけでたちまち不機嫌になるようになり、「私をとるか、よさこいをとるか」という危険な状況に陥ることもしばしばあった
こんな有り様であるから、よさこい祭りを見に(まして夫婦で)高知へ行くことは「夢のまた夢」状態で、いつ高知行きが実現できるのか全く見通しがたたず、精神的にウツになりそうな日々が続いていた……。
ところが、今年に入ってようやくカミ様の態度が軟化し、ついに「(よさこい祭りを見に)高知へ行ってくればいいよ」という、ありがたいお告げ(笑)をいただくことができたのだった
とはいえ、気分屋のカミ様故、些細なことでも下手にカミ様のご機嫌を損ねてしまっては高知行きがご破算になりかねないので、この数ヶ月はできるだけカミ様のご機嫌を損ねないように気を使っていた(笑)。
さて、どういった日程でよさこい祭りを見に行くか、また、どういったルートやスケジュールで行くのが一番安くかつ早く高知へ行けるか、出発前の2週間は本当に必死こいて考えていた(笑)。
その結果、よさこい祭りを見に行く日程は本祭1日目(8月10日)のみとし、スケジュールは、
《行き》朝6時24分に特急「サンダーバード」で福井を出発し、新大阪で新幹線に乗り換えて岡山まで行き、岡山から特急「南風」で12時24分に高知へ到着。
《帰り》夜11時3分に「ムーンライト高知」で高知を出発して京都まで行き、京都から特急「サンダーバード」に乗り換えて朝8時40分に福井に到着。
・・・という、他人には決して勧めることのできない、ハードなものになってしまった(笑)
あとは、切符の手配や荷物の準備はもちろん、あらためて高知市内の移動手段や競演場ならびに演舞場の場所・様子などを色々ネットなどでチェックしたり、週間天気予報を見ながら高知はもちろん福井でも、当日天気が崩れないように祈ったりしていた。
(仕事柄、大雨などの災害が起こると出動しなくてはいけないので)
*その2 「いざ高知へ!!」に続く
勝手に絵文字と、挿絵としてお花を入れてみました・・・。
(2002年のスパよさの写真を入れようと思ったのですが、我が家にはありませんでした)
よけいなお世話かも・・・
トリデさん続編も頑張って q(^-^q)
ゆみたかさん、勝手に絵文字とお花とってもきれい(^0^)
横入りする形になってしまいましてすみません。
あと、写真もコンデジで地方車を10台程度撮ったものはあるのですが、どうやったらデータを送信できるか分からないので……
始まりましたね「見聞録」。
かねてよりHNはあちこちのサイトで拝見し、熱く語るのは何故なのか、どういう方なのか興味をもってコメントを見ていました。
だいぶ謎が解明されました。
北陸から日帰りの強行軍、そこまでしてご来高とは、在り難いですねー。
小生からもカミ様に「感謝!感謝!」
やまももおばさま
本当にこんな思いしての来高は、さぞ感慨深かったでしょうね~
さぁ、みんなでカミ様に拝みましょう~
勝手にお花なんて貼っちゃったけど、全然文章との関連もないんですよねぇ。
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トリデさま
第一弾レポ、お疲れ様でした。
いやいや、頂いたからには早めにアップした方がいいかなぁと思って、アップしちゃったの
(私もさぼれるじゃん)
あの長文を携帯で打ったというトリデさんを尊敬します
気楽にのんびりでいいので、続編も楽しみにしていま~す
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東奔西走さま
高知の方にとっては、本当にありがたいことでしょうね~
こんな思いまでして来高されるなんてね・・・
でも、それだけよさこいの魅力があるんですよ。よさこいには魔物が棲んでいるらしいし
我が家もとり憑かれましたし
来年は泊まりで行けるといいですよね。
カミ様お願~い
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トリデさんの日帰り強行軍レポートを読んでいると、私もがんばれば行かれるかもしれないと思えるようになりました今後の参考にさせていただきます
やっぱり本祭が見たいですもの
レポートはで最初から作成したのではなくて、一旦で作成・推敲したものをに書き込んでいます。第2弾、近々送信予定ですので、お楽しみに~。
しーそー様、強行軍でのよさこい祭り見物は、絶対お薦めしません。まずは、「追っかけ隊」ご一行と行動を共にされるのがよろしいかと
正直、他の伝統的な祭りに比べると歴史も認知度もまだまだ。
正直、毛嫌いしてる人だっている。まぁ好みの問題なのでしょうがないけれど。
そんな中、Mr.トリデ様やゆみたかさん、ここに書き込みにいらっしゃってる方々のように、高知のよさこいを愛して下さる方がいてくださる。
高知に生まれ、物心つかない頃からよさこいに携わっている人間の一人として、本当に本当に嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。
今は千葉県民な私ですが、やっぱり血が土佐なんでしょうか。。。
今後のレポも楽しみにしちゅうき☆
しーそーさま
しーそーさん・・・
○野から日帰りですか・・
それより高知に嫁いで~(我々のためにも)
しーそーさんのスパよさ研修生日記も読みたいにゃあ~
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トリデさま
トリデさん、ごめんなさい。時間は修正しておきますね。
PCで打ったものを携帯に打ち直す方が大変のような気が・・・
フリーメールを取得する事をお薦めしますわ~
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ちぃちゃん
いつもコメントありがとう
「歴史も認知度もまだまだ」といってももうすでに50回を超えているのは、すごいことです
そして、高知のよさこいが大好きな人が全員思うことは、やはり「高知のよさこい」が広まって欲しいということです
高知のよさこいは、やっぱり「高知」に行って、体全身に響き渡るような地方車の音量にびっくりしながら、あの猛暑の中を歩き回り汗だくになって、うちわであおぎながらいろんなチームを見学するのがいいね~
(といっても地元の人は私達のようにいろんな演舞場を歩き回らないらしいけど・・・)
ちぃちゃん、間違いなくあなたは土佐っこですぜ
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