今こころのままに~よさこい館

よさこい祭り関連のみのブログにしました。

加害者天国日本!

2006年03月24日 | 日常
今月は私の母の月命日です。



昔から病弱だった母は、63歳で亡くなりました。

当時、30代前半だった私はまだ母の死が早すぎたとしか思えませんでした。

体は弱いが気丈だった母は、どんなに病気で弱っていても弱音を吐かない人で
看護士さんさえ、びっくりしておりました。
(昔の人はこういう人が多かったのでは、と思います。)


どんなに苦しくても、いつも弱音を吐かずに静かに病気と闘っていたんだと思うと
今は、ゆっくり養生?できていると思うから、それ以上に頑張らなくて済んだ分
よかったのかな・・・と思えるようになりました。

それより、早く健康な体で生まれ変わって欲しい・・・。



そんな病弱な体でも、私を産んでくれてありがとう。
いつもいつも感謝しています。

母はこんな薄紫色が大好きだったね。




主人の母も3年前に亡くなっています。

母を亡くした私が、このうちに嫁いで来た時にまた「お母さん」と呼べる人が
できたという事がとても嬉しかったのに・・・。


主人の母は交通事故です。

しかも酒気帯び運転+轢き逃げ(結局逃げられず現場に戻った所を逮捕されている)
でした。


加害者は会社の帰りに、車を停めて車の中で缶ビールと缶チューハイを飲んでいたそうです。


そして、そのまま運転して帰途へ。

ちょうど、義母が道路を横断しているところだったそうです。

義母にぶつかったのを認識したにもかかわらず、飲酒もしている上、怖くなってしまって
そのまま自宅に帰ったそうです。


一度、自宅に帰って奥さんに出頭するよう言われて現場に戻ってきたらしいのですが
その後、逮捕された時の飲酒検査では「酒気帯び運転」と認定。


しかし、逃げている間の時間を考えれば轢いた時はまだかなりのお酒が残っている
「飲酒運転」になるのではないでしょうか。



義母は車で撥ねられ倒れたままだったそうです。

近所の人が急ブレーキの音に気づいて、外に出た時に人が倒れている事がわかり
救急車を呼んでくださったのです。


病院の集中治療室で治療しましたが、翌日のお昼に息を引き取りました。


もし、加害者がすぐに救急車を呼んでくれていたらどうだったでしょう。



刑事裁判の判決は2年半。
執行猶予つきで、2年で出所したそうです。

人を一人殺して2年で出所できる現実・・・。


皆さん、どう思われますか?

長いですか?

短いですか?



刑事裁判の前には加害者の母親、妻、弟からかわるがわる電話があり、謝罪に伺いたい、
と言われたのですが、まだ会う余裕がないので会いたくないと断り続けていたにも
かかわらず自宅に押しかけられました。


しかし裁判が始まったとたんに、一切電話も手紙もピタッと来なくなりました。


相手の弁護士は「家族が交代で謝罪に行った」という点を強く言い、情状酌量を
求めていました。


そういう理由での謝罪だったのです・・・。  



今年出所したらしいですが、本人からは何の連絡もありません。

欲しくはないし、会いたくもないですが・・・。

2年経ってしまうと、罪の意識なんて薄れてしまうものでしょうか。

家族を失った悲しみ、苦しみはなかなか消えないのに・・・。



いろいろありましたが、刑事・民事の裁判もやっと終わりました。

私たちができる事は、全部やったつもりですが、寿命を全うしたとは思えない
亡くなり方をした義母を思うと、未だに悔しさでいっぱいです。



今の日本の制度は、加害者に対してかなり同情的です。

死人に口なし・・・なので、加害者の陳述は全て通ってしまうのです。


まぁ、全部終わってしまったのでいろいろ言っても仕方ないですが・・・。

車を運転するのが怖くなりました。




もうすぐ、お花見の季節でもあります。
どうか、皆さんも飲酒運転は絶対にしないでくださいね。 


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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
絶句… (Mr.トリデ)
2006-03-25 10:20:03
いつも明るいイメージのあったゆみたかさんにも、辛いことがあったんですね(;_;)。日本では、まだまだ「人権」に対する意識が未成熟ということなんですかね(怒)。

ちなみに、よく覚えてはいませんが、私がまだまだ小さかった時道路に出て、ダンプかトラックの下に潜り込むような形で危うくひかれそうになったそうです。あと数㎝ズレていたら、とうにこの世からいなくなっていたかもしれないと思うと、ぞっとします(^_^;)。
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Unknown (ゆみたか)
2006-03-25 20:19:06
◆トリデさん

私より、辛いのは主人だったと思います。

悲しみ、憎しみをこらえて、裁判中に証人尋問で前に出て発言したりしましたので。

でも、やるだけの事はやったので、たぶん後悔はないはずです。

あとは義母の冥福をお祈りするばかりです。



九死に一生を・・・の体験をしている人って意外と多いですよね。

これもまたその人の運命で、まだその時期じゃないということなんですね。

大変な確立で助かったことに感謝して、人生を十分に謳歌してくださいね。

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Unknown (桐月)
2006-03-25 22:20:44
 ご無沙汰でございます。

土佐のおきゃく以来、ご存知の方のブログにお邪魔をしっかりするようになりました。

ゆみたかさんのブログも写真が綺麗で、小生もこんな写真が撮りたいと思うところです。



トリデさん同様、よさこいで随分イメージが出来てしまっていたので、こんな話題が出ようとは・・・。

若輩のわたくしがどうこう言える次元ではありませんが、ただ、どうぞ亡くなった方の思い出を大切にしてあげてください。



小生自身、この3月というのは隣に住んでいた祖母と一人の大切な人を交通事故で亡くした時期です。



後者はかけがいのない人でした。

大学時代のことで今年で10年を迎え、今年も墓前に花を添えてきました。

当時1年を棒に振るほど呆けてましたが、むかわれの年、彼女の母親に言われた一言が「忘れないでやってください」とのことでした。

加害者への不条理は言葉に出来ませんが、より多くの人が亡くなった人のことを覚えていることがベターな供養だと思っています。

難しいことですが悲しみ・憎しみが、亡くなった方との素敵な思い出で癒される日が来ることを祈ってます。



出すぎたことをいいました・・・m(_ _)m
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散るから、さくら (道@)
2006-03-26 09:06:12
書く、ってことは例えは悪いけど排便作業なんだよね。排便する姿ってひとに最も見せたくない姿だけど、「便秘」を我慢しつづけることってボデイーブローのように、徐々にからだもこころもストレスを溜めるものだから

「公のことば」にする行為って大事なことなんだよ。



ゆみたかさん、すっきりした?(笑)



乳母車 夏の怒涛に横むきに



橋本多佳子さんの俳句だ。



昔の乳母車はね、箱型で赤ん坊はなかにすっぽり入ってて、母の顔を見上げるかたちなんだよ。

つまり目覚めると木漏れ日のまぶしいひかりに母の顔は逆光だから、よく見えないの。

でも赤ん坊は「自分を見つめててくれる」って感じるから、笑うんだよね。

桜の季節だと花びらが乳母車のまわりを舞っているかもしれないね。

ふいに桜の一枚が赤ん坊の顔にかかり、やさしい母の手が頬にふれたりして・・・



起きるな母 棺は花の乳母車



昨年、91で母が亡くなったとき、つくった

小生の俳句です(笑)
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Unknown (ジョニー)
2006-03-26 13:25:00
久々にコメント書きます。そんな辛い出来事があったんですね。交通事故の轢き逃げと飲酒について以前テレビ番組で見たことあるんですが、飲酒をしている状態で人をはねてしまった場合、現在の法律では「逃げ得」になるみたいです。飲酒運転で人をはねると→「危険運転致死罪」って言う最も重い罪になるんですよね。これがひき逃げして酔いが醒めた時点で出頭した場合、単なる「轢き逃げ」

危険運転致死罪>轢き逃げ この関係を知っている人は、確信犯的に逃げる人もいる現状だそうです。

どーしよーもないですよね日本の法律って。

犯罪者ばっかり保護して、被害者は全然救済されないですもんね。ほんと変な国。
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Unknown (ゆみたか)
2006-03-27 20:39:36
◆桐月さん

お久し振りですね~。

写真を褒めてくださってとっても嬉しいです。でも、写真をもっともっと撮ってブログに載せようと思ったのは桐月さんの写真を見てからなんですよ。

「出すぎたことを・・」なんてとんでもないです。ありがとうございます。

桐月さんはとっても優しい方ですよね。それは文章を読んでいてもわかります。

大事な人を思い出すのは辛さもあるけど、面影を思い出せると嬉しいものですよね。

一目夢で会えたら・・なんて思います。

人間にとって死は避けられないものです。

いつ訪れてもいいように暮らしていけたらと思います。



◆道頓堀さん

いつも素敵な言葉で癒されます。ありがとうございます。

私が便秘(^_^;)だったのかどうかはわからないけど、なんとなくこんな事件も日常茶飯事に実際にあるんだということを、皆さんにも知っておいてもらいたかったのです。

ニュースでは毎日のようにやっていますが、まさか自分に起ころうとは誰も思いませんからね。

あと、法律の甘さをちょっと訴えたかったのです。

「罪を憎んで人を憎まず」とは言いますが、全くその通りで、何年刑務所に入ろうとその出来事に対して誠実であってほしいのです。

お墓参りくらいはしてくれていると思うのですけどね。

人は乳母車で育ち、棺という名の乳母車に帰っていくのですね。



◆ジョニーさん

コメントありがとうございます。この記事に対して真剣に考えてくださり、とても嬉しいです。

そうなんです。危険運転致死罪にしたくて検事さんに訴えたのですが「まだ事例が1つくらいしかないから」と訳わからない理由で断られました。

やはり逃げ得ですか・・・。そうですよね。その間にお酒は少しずつ醒めますからね。

逃げてから逮捕した時間も考慮して欲しかったです。

交通事故に関して日本は本当に甘いです。





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Unknown (ほにやん)
2006-03-28 20:22:47
ご冥福をお祈り致します。



現実とは思えないような出来事に驚きました。お酒を飲んでいたのにも関わらす、酔いが醒めたからといって、おかしいと思います。全て「飲酒運転」にしていただきたいです。法律って何なんですかね。悪気がないで許されない事だと思います。また、加害者のご家族の行動にも、とても残念な気持ちです。出来事の内容をきちんと考えてほしかったです。
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本当に許せない!! (かおるん@追っかけ隊4号)
2006-03-29 15:08:54
私のおばさんも早朝に自転車で走っている時に

交通事故に遭いました。

もちろん、相手は酒気帯び運転!

許せないですよ。

おばさんは生死を彷徨いながらも、奇跡的な回復で

今は元気にしてますが・・・。

被害者家族・親戚は消えない傷を負っていくんですよ。



また加害者の意図的な電話・・・嫌ですね。

そんなんで刑を軽くなんかしちゃだめです!

2年半は短いかなぁ・・・。どうなんだろう?

命は戻ってこないのに。。。



ちょっとの安易な気持ち(『少しだけだから』等)で

酒気帯び運転なんてしないで下さいね!

飲んだら乗るなです!

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Unknown (ゆみたか)
2006-03-29 19:50:49
◆ほにやんさん

本当に、この出来事でいかに日本の法律がおかしいかよくわかりました。

しかし、被害者としても何も出来ないのが現実でした。

うちに遊びに来る連中には、絶対車で来るな!と言っています。

そのくらいしかできませんけどね。



◆かおるん

そっか~、かおるんの叔母さまもそんな事故に遭われたんですか。

生死を彷徨いながらも元気になられて本当によかったですね。

交通事故のニュースは日常茶飯事です。

何気なく見ていても実際に起こることだということを肝に銘じておきたいものです。

車を運転する自分もです。
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この記事の重さがひしひしと… (Mr.トリデ)
2006-09-13 19:24:33
 ここ最近、かなり悪質な飲酒運転による交通事故のニュースが日本各地から伝わってきますね



 まして、公務員がからんでいるケースにおいては、何をか言わんやです



 こうしたニュースを見るにつけても、いてもたってもいられなくなり、こちらに書き込みした次第です。
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