こんばんは、今日は身も心もクタクタな猫ママです。
とうとう、この日がやってきました。
越えなければならない、花と母の、大きな試練です。
花の、ワクチン。
花が我が家の娘になってから、7ヶ月になります。
もう家にもチョビ&シャアにも、すっかり慣れました。
リラックスして毛づくろいもするし、お腹丸出しで熟睡するようにもなりました。
しかし。
母には、相変わらず警戒心丸出し。
いや、徐々に慣れてきてくれてはいます。
花はとっても頑張ってくれているのだけれど、反射的な恐怖心の克服には至らず。
ケージの中にいる時は普通にナデナデ出来るようになったものの、
抱っこや広い場所でのスキンシップは、まだ出来ません。
捕まえて、キャリーに入れて、病院に行けば知らない人(先生)がいて・・・
花にとっては、それはそれは大きな苦痛でしょう。
だけど、先日のチョビのように風邪でも引いたら。
何度も病院に通うことも、治療も、薬を飲ませることも、今の花では到底無理です。
何度も怖い思いをさせるより、1度だけワクチンに行ったほうがはるかにマシだ!
と、心を鬼にした母。
とうとう今日、決行しました。
ケージで寝ている花を、いつものようにナデナデしつつ、そーっと捕まえようとしました。
でも、予想通り、そう簡単にはいきません。
いつもと違う空気を察知して逃げてしまった花を、捕まえてキャリーに入れるのは、
そりゃあもう、天地がひっくり返ったような大騒動。
なんとかかんとか花をキャリーに入れ、気づけば腕に大きな傷が。
必死で、ちっとも気がつきませんでした。
でも花は、噛み付いたり、攻撃の意思を持って引っ掻いたりはしませんでした。
花にとったら鬼のように見えたであろう母に、一切攻撃はしませんでした。
ただ、必死で逃げようとした拍子に、ジタバタした足が母の手に当たってしまった。
それだけだったんです。
病院でもまた怖い思いをして、どうにかこうにかお家に帰ってきました。
どんなに怖かったか、どんなに苦痛だったか、考えると胸が痛みます。
戻った直後の花。すっかり怯えてしまっています。
きっと、しばらくはナデナデもさせてくれないだろうな。
もしかしたら、二度と触れさせてくれないかも。
ご飯とか、ちゃんと食べてくれるかな。
様々な思いが母の頭をよぎりました。
すると、チョビが花に寄っていきました。
チョ 「 花、しょうがないんだよ。母ちゃんを許してあげて。 」
最初は背を向けていた花も、大好きなチョビを見て少し安心したようでした。
しばらくすると、いつものようにチョビと仲良くストーブの前で暖まり始めました。
その後、シャアにも自分の身に起こったことを訴えます。
花 「 これに閉じ込められて、知らない所に連れて行かれたの。 」
シャ 「 そっか。大変だったね。でも花、よく頑張ったよ!エラかったな。 」
シャアにも慰められ、花も少しずついつもの落ち着きを取り戻しました。
そして、母のもうひとつの心配ごと。
「 ご飯、ちゃんと食べてくれるかな。 」
みんなが大好きな、ササミを用意していると・・・・
来てくれました。
いつものように一番騒がしくおやつを催促し、
チョビやシャアを押しのけて、一番前に出てきてくれました。
抱っこはもちろん出来ません。
母が立つと、ダッと逃げます。
でも、それはある意味、「 いつもの花 」 です。
よく食べ、よく逃げ、よく睨み。
母の心配をよそに、花は、いつもの花でした。
またひとつ、花と一緒に壁を越えた。
勝手な思い込みかもしれないけれど、そう思って嬉しくなった母でした。