私は昔、パソコンのユーザーサポートやインストラクターの仕事をしていました。
ユーザーサポートと言うのは、パソコンを使っていてわからないことやトラブルが起きたときなどに電話などで質問するところで、そのみなさんからいただく質問にお答えするお仕事です。
インストラクターは、パソコン教室の先生ですね。
この仕事は日々変化に富んでいて、面白い事が時々起こります。
インストラクターをしていた時、こんな事がありました。
「エクセル」という表計算ソフトの初心者コースを受け持った時の事です。
文字、数字、罫線、色の付け方、大きさの変え方などなどを、練習問題を交えながら一通り説明し終えました。
次はいよいよ表計算ソフトのメインイベント、計算式です。
入力した数字を使って、足したり引いたり、かけたり割ったり、いろいろな計算結果が自動的に表示されるようにする機能です。
計算式の作り方を時間をかけて説明しました。
練習問題もことさら多くこなし、基礎はバッチリ!
最後に、その日習った事が全部含まれた課題をやっていただきました。
表の一番下には、合計欄があります。 ← 今日のメインイベント。
「 合計欄には式を入れて計算させて下さいね。」
講習中は一応先生なので、それらしく振舞う私。
課題に取り組む皆さんの画面を確認しながら教室内を回っていました。
生徒さんの一人に、20代前半と思われる若い女性がいました。
それまでの練習問題では一番早く出来ていて、とっても優等生でした。
「彼女は大丈夫。」 そう思い、確認のために画面を覗くと・・・。
彼女の表の合計欄には、漢字で 「 式 」 と入力されていました。
うーむ、確かに式には違いないのだが・・・。
これは周囲に気付かれないように、本人だけに気付いてもらわなくっちゃ。
私は画面の 「 式 」 と入力された部分を指差し 、小声で言いました。
周りの方が聞いても、特に気にならないような言葉を選んで。
「 ここは、計算式を入れてください。 」
そして、計算式の作り方が書かれたホワイトボードを指差しました。
彼女は 「 あっ 」 と言うように無言でうなづき、修正し始めました。
「 計算式 」 と再び漢字で入力。
いやいや、そうじゃなくて。 ← ツボにハマり、必死で堪える私。
わからないように小さく深呼吸した後、もう一度、小声で言いました。
「 さっきやりましたよね。合計が計算されるように、式を作って下さい。 」
その瞬間、彼女は私が言っている意味をわかってくれました。
そして自分のした事がツボにハマったらしく、豪快に笑い始めました。
教室中の生徒さんが、驚いて彼女に注目
一緒に爆笑するわけにいかない私は、奥歯を噛み締めながら、教室全体に向かって言いました。
「 はーい。 大丈夫ですよー。 」 ← いったい何が大丈夫なのか。
何度 「 大丈夫ですよ。」 という言葉に助けられたでしょう。
何とも言いようがないとき、この言葉はとても助かるのです。
今はパソコンは仕事で使ってはいるものの、私の頭は昔のままの知識で止まってしまっています。
ブログも、インターネットも、新しい事は全然わからなくなってしまいました。
あの 「 大丈夫ですよ。」 を、自分が聞く日は近いな。
日々変わっていく文明の進化に、完全に置いてけぼりの母でした。
「式」「計算式」と同じようなものです・・
今も、全然分かりません。息子1匹は、システムの仕事してますが、全く教えてくれません。HPも 一人で何日もかかって作ったり、ブログも分からぬうちに なんだかウェブに乗っかってたという状態。
今も、PCの操作すら分からぬ状態(笑)脳みそがカチカチになってるということね~悲しい現実です。
猫ままさん、いろいろ教えて下さいね
ほんとこの世界、ほんとに時間の進むのが早いですよね。
はっきり言って、もうついて行けません
トーシバさん、NECさん、シャープさん、アップルさん、
ありがとうございました。
でも、サポートセンターって、なかなか電話つながらないですよね。そして、電話に出てくれた人の対応でメーカーのイメージがよくなったり、悪くなったりしますよね。
総じて、みなさん親切でした。
特に某アップルの人は電話で1時間も付き合ってくれました。
感謝です。
計算式の挿入、笑ってしまいます。
本人がまじめにやっている時ほど可笑しいですよね。
料理の先生が「落としぶたをしてください」、
生徒が鍋の蓋を床に落とす。。
この話を思い出しました。
ウケてしまいました(笑)
大丈夫。っておまじないみたいな言葉ですよね。
あたしはこのところ小学生に手話指導をしていて
言われて見れば、大丈夫ですよ。。の言葉使ってますね。
その一言で緊張が解けてなんだか安心したような笑顔になってくれます^^
サポートセンターの方には感謝でいっぱい。
無知もいいところのあたしに本当に親切丁寧に
何時間も付き合ってくれて泣けてきます(ToT)
ありがとう。
今も無知です…
ツボにはまってるのに笑わずにがんばったなんて!!しかも、ご本人が笑い出しても、爆笑しないでいられるなんて!!
私には、不可能だわ~~!
サポートセンターには私もお世話になっている一人でございます。
かれこれ1時間近く説明してもらったのにものすごく初歩的ミスしたことがあり迷惑かけてしまいました。
「大丈夫ですよ」って言葉かけてもらうと本当に安心します。
もちろん同じ場面に遭遇したことはないですが、わかる~って気がします。笑
いやー、でもエクセルを使いこなすのってかなり大変ですもの、「大丈夫ですよ」を聞くことはないですよー☆笑
教えるだなんてとんでもない!!
ホントに今は新しい事がどんどん出来るようになっていて、
全くついていけません。
サポートセンターの仕事をしてると、先方の画面が見えない
電話でも、だいたいわかるようになってくるものです。
不思議ですね。
miduho様
ホント、コンピューター系のお仕事は、半年離れると厳しい
ですよね。
私なんてもう何年も離れちゃってますから、初心者同然です。
もう戻るのは絶対に無理ですね。
kaz様
大きい企業のサポートセンターは、ちゃんと人数も多くどんどん
受けているのですが、小さい会社の場合は、表向き7回線、
10人で受けていますと言っていても、2回線3人だったりします。
私もよくサポートに電話しますが、時々私でもわかるような
間違ったことを言ったりしますよ。
会社の顔みたいなものですね。印象が決まってしまいます。
葉っぱ。様
子供達はきっと、「大丈夫ですよ」の言葉に安心して自由に
振舞えるようになるんでしょうね。
リラックスしてもらうには良い言葉ですよね。
実を言うと、私はあんまり良いサポートの方に当たった事が
ないんですよね~・・・。
運が悪いのかな~。
ももる様
一応先生ですからね。必死で我慢しました。
でも、その件が落ち着いた後も、ふとニヤケてしまっていたり
して・・・。
「大丈夫ですよ」は、自分に言い聞かせていたのかも
しれませんね。
セディア様
サポートセンターに勤めていると、1時間はザラですから。
一日に何度も同じ質問でかけてくる人もいるし、ただお喋り
したいだけの人もいます。
真面目に説明を聞いていただけると、説明のしがいが
あるというものです。
caltet様
エクセルは若い時に覚えたので、割と楽に覚えられたんです。
今は、新しいことを覚えようと思っても、一向に頭に入ってこなくて、
愕然とすることが多々あります。
脳に柔軟性がなくなってるな~と、身に沁みて思います。
ホントによくこらえましたね!笑いを!!
私は関西人なので、こんなに面白いことがあると、ついネタにしてしまいます!
悪い癖です!!
コンピュータ関係のお仕事されてたんですね~!尊敬します!!
こらえましたよ。必死でこらえましたとも。
キティちゃんさんは関西人なんですね。
ブログを拝見してても、全然そんな雰囲気がなくて、ちょっと
以外でした。
関西のかたは面白いんですよね~、皆さん。
私は関西方面にはほとんど縁がないので、一種の
憧れのようなものがあります。