一反百姓「じねん道」【百姓の100章】『農的ワークライフバランス』実践と研究日記@斎藤博嗣&裕子*4人家族(夫婦子供2)

2005年、東京から茨城の農村へ夫婦で移住し新規就農。
こども百姓「じねん童」2人と共に、家庭自給生活を自学自習中

「じねん道」が講師:12月23日(火・祝)NPO法人メダカのがっこう研究会「食とお米とその周辺」@虎ノ門

2014年12月23日 | 一反百姓「じねん道」斎藤ひろつぐ&ゆうこ

一反百姓「じねん道」夫婦で
今年最後の「たね」の講師をしました。




http://npomedaka.net/

NPO法人メダカのがっこうとしての研究会を立ち上げました。
こちらは参加者の皆さんと一緒に、食とお米とそれに関連した事を研究内容と決め、
消費社会に埋もれてしまわないよう、大きな視点から深く考え分かち合って行こうというものです。

時にはテーマに沿った外部講師を呼んだり、参加者の皆さんが講師に立ってもらったりして、
日本の食の事情や周辺事情を勉強し、いかにこの状況の中で自立していくかを研究していきたいと思います。

当日参加も可能です。
おいしいお茶とお菓子と共に、良いひと時を是非ご一緒に☆

★12/23(火)のテーマは『種について』一反百姓「じねん道」の斎藤博嗣さん&裕子さんを講師にお呼びします!

===理事長 中村陽子より===

種は、何千年もその植物のすべての情報を持ちながら命を保つカプセルであり、限りない知恵で子孫を広げていて、興味と感動が尽きないものである。しかし、悲しいことにこの種の力を利用して世界を制する穀物メジャーなどの多国籍企業が、ハイブリッド、F1(1代限りの交配種)、遺伝子組み換えの道を進んでおり、現在世界制覇の寸前だと言える。その驚異の中身を知ることと、私たちがとれる対策、私たちが出来ることを考える会にしたいと思う。


===講師 一反百姓「じねん道」斎藤博嗣さん&裕子さんのご紹介===
2005年東京から茨城の農村へ移住。一反百姓「じねん道」の屋号で夫妻と子ども2人の家族と
ともに世界一小さい百姓(One Field Farmaer)を実践中。
福岡正信著『緑の哲学 農業革命論~自然農法一反百姓のすすめ~』(2013年春秋社)の編者。
一反百姓「じねん道」の様子は各サイトでご覧頂けます。

◎農的ワークライフバランス日記「家庭自給生活のすすめ」
http://blog.goo.ne.jp/hootenfarmer

◎『エブリデー・グリーンピック・毎日が緑の祭典*地球市民皆農運動』
http://greenpic-jinendo.seesaa.net/

◎「じねん堂のたね」販売中 みんな百姓にな~れ!一粒百姓からはじめよう
http://jinendo.exblog.jp/

「じねん道」編集協力作品、
『有機農業が拓く地平 ― インド ティンバクトゥの挑戦』の上映もありました。

 

■日 時: 
12月23日(火) 14:00~16:30

■場所:
グランスイート虎ノ門 21階 会議室
(東京都港区虎ノ門1-21-10)

 東京メトロ銀座線 虎ノ門駅 徒歩4分
 JR山手線 新橋駅 徒歩12分
 東京メトロ日比谷線 神谷町駅 徒歩7分

■参加費:
2,500円 (メダカのがっこう会員は2,000円)
※メダカのがっこう会員の方は会員証をご持参下さい。
「じねん道」のブログを見て参加した
と言うと会員価格で参加できるそうです。

※最少催行人数6名、人数に達しない場合は次回に延期となりますのでご了承下さい。定員15名
※材料調達の都合で、キャンセル料が発生します(前日50%、当日100%)

~ メダカのがっこう 会員になるには? ~

メダカのがっこう」は生きものいっぱいの田んぼを守っている農家を応援することを通して、
日本の豊かな自然環境の復元をめざすNPO法人です。

また、心身を建て直す“食”の大切さをより多くの人に知ってもらうための活動を日々行っており、
“自給自足仲間”を随時募集中!

年会費5,000円~

ご不明点はお気軽にお問合せください♪
お問い合わせ先:メダカのがっこう事務局 npomedaka@yahoo.co.jp

   

■■■以下は「メダカのがっこう」中村陽子さんの当日レポート■■■■■■■■

http://npomedaka.net/report/12%e6%9c%8823%e6%97%a5%e7%ac%ac3%e5%9b%9e%e9%a3%9f%e3%81%a8%e3%81%8a%e7%b1%b3%e3%81%a8%e3%81%9d%e3%81%ae%e5%91%a8%e8%be%ba%e3%81%ae%e7%a0%94%e7%a9%b6%e4%bc%9a%e3%80%80%e3%83%86%e3%83%bc%e3%83%9e

2014年12月27日
12月23日第3回食とお米とその周辺の研究会   テーマ「種」
 第1回「塩」、第2回「米」、に引き続き、第3回は「種」に迫りました。
種子は古代ハスのように何千年も植物のすべての遺伝子の記憶と命のカプセルであり、一粒万倍と繁殖し広がる力を持つ、本当に感動が尽きないものです。しかし、遺伝子組み換えと言って、2代目に同じものができないF1種を交配で作ったり、自殺種を作るといったことで、種本来の力を奪う操作が行われており、その勢力が世界の農業の66%を占めています。遺伝子操作には、2つの種類があり、①除草剤に耐性を持つ作物、②殺虫力を持つ作物 遺伝子銃により、植物に毒性を持つ菌の遺伝子を入れ込み、毒性を持つたんぱく質に変質させるなど、危険な操作が行われています。



 これらの詳しい事情を勉強し、私たちができることを考えてみようと思い、ゲストに斎藤博嗣・裕子ご夫妻をお呼びしました。中村陽子は裕子さんが、ご結婚前の本間裕子さんの時代に知り合い、彼女が福岡正信さんの最初で最後の弟子として、日本中で集めた400種以上の種を鳥や獣に食べられないように粘土団子で包み、砂漠化した地に蒔き、草地化する砂漠緑化運動をしていた時、協力していたことがありました。メダカのがっこうを始める前の海のミネラル研究会時代に、粘土団子教室や福岡正信さんの講演会などを何回か開催していたのです。彼女は日本で集めた種を整理・分類し、何トンもギリシャや、イタリアのマヨルカ島や、中国西域に送り、福岡正信さんをお連れして、粘土団子作りと種まきをしていました。

 その後、斎藤博嗣氏と結婚し1男1女を生み育てながら、茨城の阿見町で福岡正信さんが提唱する1反百姓をご夫妻で実践しながら、自然農法で種を増やし「じねん道たねや」を始めました。
 
 

 お二人はこの研究会の辛気臭い雰囲気をブッ飛ばしてくれました。「エブリディーグリーンピック」百姓は毎日が緑の祭典、国民皆農、毎日種を蒔き続け、見守り、生きるために少し収穫し、種取りをし、また種を蒔き続ける。お二人にとって、結婚も出産も子育てもこの種まきと自然農法の一部なのだと感じました。人生は種まきだ!というオーラが、研究会の参加者を照らし、多くの参加者が、とにかく種を蒔こうという気になりました。
 
 彼らは足尾銅山のように鉱毒で荒野になった山を緑にするという目的がはっきりした種まきだけでなく、マンションのベランダ、中庭、駅や空港のプランターなど処構わず種を蒔いている話をしてくれました。農的生活などと構えず、人の仕事は種まきだったのだと農耕民族のDNAを思いだすような感覚でした。

 私ははじめ、遺伝子組み換えの対策として、買わない、食べない、安全だと証明されていないものを許可しないように行政に働きかけるためにも、世論を盛り上げようという一つの答えを持って、この研究会に臨んだのですが、もう一つの道が示されました。それは、遺伝子組み換えの種を企業が蒔く以上の種を、みんなで蒔くことです。これがシンプルで最強の答えではないでしょうか。

この研究会に参加した方がどう受け取ったのか、感想をご紹介します。

農業、作物を作ることの先入観が音を立てて崩れた。とても有意義な時間でした。これはこう植えるもの、これはこういう土で育てるもの等の教科書通り作ることが良いという固い頭になっていました。自然はもっともっと自然であることその懐の深さ、雄大さに気づくことができました。・・・・・今後の生き方に活かしていこうと思います。(Mさん)

大変楽しく伺いました。農法の「おおらかさ」に土に生きる楽しさを知り、種まくことより始めていこうという氣になりました。(Nさん)

「買う」ことしか農家さんとつながれないと思っていたけど、これからは「種まき」したり、プランターもやってみたいと思いました。自然について考えることができたし、いろんな盲点がなくなった気がします。とにかくすごく楽しかったです。(Kさん)

合言葉は「種を蒔いてきました」ですね。来年は、庭に種をたくさん蒔いて「待ち」ます。(Hさん)


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