先日ブログで紹介した、ホセ・ムヒカ氏(前ウルグアイ大統領)の来日。
そして、ひろつぐの是非行きたかった講演会!
T&T研究所の所長でもある加藤登紀子さんがHPなどで報告してくれました。。
ホセ・ムヒカさんの講演会に行ってきました。2016年4月8日
東京外語大学のキャンパスで、学生のためのトークは、温かくて、解りやすくて素敵でした。
2012年のリオデジャネイロで行われた環境サミットでのホセさんの演説が、「世界で一番貧しい大統領」という本になり、今大ヒット。
出版したのは汐文社、「はだしのゲン」を出版している会社です。
今また、ホセ・ムヒカの伝記本が文庫で発売になっているそうです。
2010年から15年までウルグァイの大統領だったホセさんは、大統領の給料の90パーセントを寄付、官邸に住むことを拒否し、小さな農場のある自宅に奥さんと二人で暮らし、二人乗りのフォルクス・ワーゲンを自分で運転しています。
「世界で一番貧しい、ではなく、質素なだけだ」とホセさんは反論しています。
「貧しい、というのはいくらものがあっても満足できない人の事。お金でものを買っている、と思っているけれど、あなたは大切な時間で買っているのです。すべての価値の中で最も大切な価値は、生きていること。人生のかけがえのない年月をお金では買えないのです。
好きな時間を好きなように過ごせることが、自由ということ。でも、人はアリストテレスも言っているように社会的な生き物です。つまり一人では生きられない。だから政治が必要なのです。今は金融資本が世界を動かし深刻な事態を招いている。とても怖いことは、私達の社会が、そのお金の暴走を誰も止められないこと。
人間の欲望を抑制し、富を分け合う世界を作るために、意志を持って闘わなければなりません。日本の若い君たちは、政治に無関心で、選挙と投票に30パーセントの人しか行かないそうですね。つまり信じられないのですね、自分自身をも。
でも失望が勝利してしまわないように、希望を育てることが必要です。
人生には二つの選択があります。ただ流されて生きるか、意志を持ってよく生きようとするか。最も不幸なことは孤独です。一人で生きないでください。血が繋がっていなくてもいいけれど、家族が必要です。思いを共にする人と、つながりましょう。完璧な勝利はありませんが、完璧な敗北もないのです。必ずそこからの一歩が踏み出せるはずです。
私の長い生涯でもどれほどの事ができたかわかりませんが、少なくとも、後から歩いてくる人たちが歩きやすいように道を耕してきた、と思っています。美しく生きて行って下さい。
体が動くうちは働いて、生きているという奇跡を喜び、歌いあげましょう。」
ホセさんの言葉を、毎週月曜日夜7時からの「加藤登紀子の地球に乾杯!!」でも紹介しています。本も読んでください。
加藤登紀子
T&T研究所(鴨川自然王国内)フェイスブック
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