一反百姓「じねん道」【百姓の100章】『農的ワークライフバランス』実践と研究日記@斎藤博嗣&裕子*4人家族(夫婦子供2)

2005年、東京から茨城県阿見町の農村へ夫婦で移住し新規就農。
こども百姓「じねん童」2人と家庭自給生活を自学自習中

「フィガロ舎」ライブラリー⑭『ガンジー自立の思想』andガンジー1869年10月2日誕生日

2009年10月02日 | 風来書房「フィガロ舎」

ガンジー生誕140周年

アメリカのバラク・オバマ大統領はカンジーの生誕を記念するメッセージを発表。

※ガンジー遺訓に学んだオバマ氏米国では「チェンジ」を旗印に当選した民主党のバラク・オバマ氏が、第四十四代大統領に就任。八年ぶりの政権交代。
就任式で祈祷する牧師は長年にわたり大衆伝道者のビリー・グラハム氏が務めてきたが、今年からは南部バプテスト連盟のリチャード・ウォレン牧師が担当。宗教でもチェンジする。
マハトマ・ガンジーの事跡を研究している新潟県上越市の片山佳代子さんによると、オバマ氏の「チェンジ」はガンジーの「世界に変化をもたらしたければ、自らがその変化になれ」との言葉に啓発されたものだそうだ。昨年十月二日のガンジーの誕生日に、オバマ氏がその旨をガンジー財団に伝えたという。



モハンダス・カラムチャンド・ガンディー(Mohandas Karamchand Gandhi,)
1869年10月2日 - 1948年1月30日
マハトマ・ガンディー(=マハートマー・ガーンディー:Mahatma Gandhi)
として知られるインド独立の父
弁護士
宗教家
政治指導者。
※「マハートマー(महात्मा, Mahatma)」とは「偉大なる魂」という意味



風来書房「フィガロ舎」ライブラリー⑭

福岡正信さんが<推薦の言葉>と<帯>を書いています。

<推薦の言葉>
自然と同体であることを自覚した者には自他の区別はない。
相対的時空観に狂奔し、人類は今、物心ともに崩壊しようとしている。
真の平和と正義の旗を振ったマハトマ・ガンジーの再来を望むや切。

砂漠に種を蒔く男・自然農法家 福岡正信


<帯>
いのちの経済に目覚めなさい。

手紡ぎ車を自治・自立の象徴としたガンジーは、
近代機械文明の正体を見抜き、
真の豊かさは自然と人間の共生にあることを知っていた。

自然農法家 福岡正信 推薦



ガンジー・自立の思想
自分の手で紡ぐ未来


M.K. ガンジー(原著)
田畑 健 (編集)
片山 佳代子 (翻訳)
1999年6月10日
地湧社

 

<目次> 
  
第1章
ガンジーの文明論

インドの独立はイギリスを追い出すことではありません。
インドが惨めな状態にある原因は、
近代文明を受け入れたことにあります。
自分たちが近代文明から自由になれば、
インドも自由になります。
スワラージ(自治)は私たちの手の中にあります。

第2章
カディー(手紡ぎ・手織りの綿布)の誕生

小さな改革もできない人が
大きな改革を達成できるわけは決してありません。
自分に与えられたものを最大に利用する人が、
自分にできることをさらに増やしていきます。
このように生活を自分で創り出せる人が、
真に自然な生活を送ることになるのです。

第3章
チャルカ(手紡ぎ車)の思想

体が必要としているものは
体を使って手に入れる必要があります。
チャルカによって
大地の恵みはより公平に人々に行き渡ります。
チャルカは
一回転するごとに平和・親善・愛を紡いでいるのです。

第4章
機械と人間

機械は、
少数の人間が大多数の人を踏みつけにして栄えるのを
助けているに過ぎません。
これらすべての背後にある動機は、
労働を軽減しようとする博愛ではなく、欲望です。

第5章
カディー(手紡ぎ・手織りの綿布)の経済学

カディーと工場の布とでは、目的とするところが正反対です。
カディーがすべての人に仕事を提供するのに対して、
工場の布は少人数の者に仕事を提供し、
多くの正当な労働を排除します。
カディーが大衆のためにあるのに対し、
工場の布は富裕階級を富ませるためにあります。

第6章
スワラージ(自治)へ向けて

都市化したインドによって村は荒廃しています。
もし我々がアヒンサー(不殺生・非暴力)を基盤に
スワラージ(自治)を打ち立てたいのであれば、
まずは村が自給体制を整える必要があります。

第7章
新しい計画

何世紀もの間、貧困、無力、不正義、
強制された労働の象徴であったチャルカを今、
真実の強い力、新しい社会秩序と経済の象徴に
していこうとする仕事が我々の肩にかかっています。
我々は歴史を変えねばなりません。

<訳者あとがき 片山 佳代子 ※抜粋
 スーパーマーケットには世界中から集められた豊富な食材が並び、いろいろな物があふれるこのような豊かな日本で生活していれば、誰もが機械化、近代化は素晴らしいことだと思ってしまうのも無理はありません。しかし、フィリピン人の友人に、「日本人が毎日味噌汁を食べるように、フィリピンの人々は毎日シニガンスープというエビの入ったスープを食べていたが、日本にエビが輸出されるようになってからはエビが高くなって、庶民の手に入らなくなってしまった」と言われ、考えさせられました。高い山を作ろうと思えば、どこかに深い穴を掘らねばならないように、日本人が豊かになった分だけ貧しくなった人々がいます。この豊かさは、他人の犠牲なくしては成り立たないものであることに私は気づきました。そのような時に、ガンジーの思想に出会いました。
 手紡ぎ、手織りの普及などはばかげている。江戸時代に戻るつもりかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、江戸時代に庶民が貧しかったのは、大型機械がなかったからではなく、年貢を搾り取られていたからです。お殿様のいない江戸時代なら案外、心身ともに健康で、本当の意味で豊かな生き方ができるのではないか、これこそ目指すべき未来像ではないかと思います。大競争時代だと叫ばれ、リストラの嵐が吹き荒れる今だからこ、まじめに働く人なら誰でも生活が保証される、
新しい生活様式を示すのは重要なことです。
 そして、たった一人でも、正しいことはやらねばなりません。自分自身が純粋になれて、初めて人にも伝わっていくものです。この大切なことを私はガンジーさんに教えていただきました。寒い部屋を暖かくしようと思えば、赤々と燃える火鉢を一つ置けばよいのです。火鉢がいくらたくさんあっても、赤々と燃えていなければ何の役にも立ちません。棉を育てたり、手紡ぎの真似事を始めたばかりの私にとって、
赤々と燃える火鉢になるにはまだまだやらねばならないことがたくさんあります。
 それでも、すべてをお金に換算して判断していた過去の自分を振り返れば、人間変わるものです。ガンジーさんの言葉には、人をこんなにも変えてしまう力があります。
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