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ゴムホースの写真ばかり撮る中島の日常

ゴムホースLINEスタンプが作られた件について

2020-05-30 19:30:00 | 日記
先日ゴムホースのLINEスタンプが公開され、Twitterで紹介しました。







実はこのスタンプの作者は私の会社の先輩で、デザイナーやイラストレーターではなく丁寧な仕事に定評のある事務のお兄さんです。
外出自粛期間中にパソコンの作画ソフトで描いたとのことですが、ゴムホースの汚れまで再現された力作なので是非見て頂ければと思います。
私は制作を生業にしていない人が一生懸命つくった創作物が大好きなので、完成を知ってとても喜んだのですが、それとは別の思いがだんだん込み上がってきました。
今からそのことについて書きたいと思います。


感動ポイントは2つあって、一つ目は
元々ゴムホース写真が既存の美とされているもの以外に美を見出す行為のため、今まで気にもされなかったものが創作のモチーフになるという新しい展開になったことへの興奮。

そしてニつ目は、ずっと前に先輩がアイデアを話してくれてから、私に作れよではなく、自分で作って見せてくれたことです。

私は写真家の活動の中で様々な方にお会いすることがあるのですが(写真が好きな人、興味のない人、写真を撮ってる人が好きな人、写真家にはじめて会った人など)
時々出会った人に「中島さん、写真集やグッツを作って販売したらいいよ」と言ってくれる人がいます。
創作をしたこと無い人の中には時々物をつくることは簡単なことだと思っている人がいます、またそんな人はだいたい作っても買ってくれません。

昔、ある写真の賞をもらってから個展やグループ展に参加してきました。若い女性が世間で目立つ場所にいるとストーカーとは言わないまでも作品とは関係なく不用意に絡んでくる謎の男性が登場します。20代前半の私もセクハラに悩んだ1人でした。
先程説明した○○すれば?的発言は何か有益なことを言って関わりを持ちたがる人が言いやすい傾向があり、それに気付いてから自分はだんだん年上の、特に男性の言うことに耳を貸さなくなっていきました。
人の意見に耳を傾けず、徐々に視野が狭くなっているのに気づいた頃には既に頭が固くなっていてゴムホースの写真なんて役に立たないし、辞めてもいいのでは?と思うことすらあったほどです。

そんな最中、先輩が私に作ってみればと指示をするのでなく、自分で本当に良いアイデアだと確信し実際に作って見せてくれたことは私への最大の応援だったのではないかと思い、大変励みになりました。


最後に突然個人的な話になりますが、来月で今の会社を退職します。
ゴムホーススタンプを見せてくれたのは退職することを告げたときでした。
先輩は特に言葉にはしませんでしたが、私のことをいつも応援してくれていました。
私はそれを知っていたにも関わらず、照れ臭くて気にしないフリをしていました。転職の相談もせず、不義理を働いたように感じ悔んでいます。
しかし、今までの経過を創作活動に還元してくことでしか恩返しできないと考え許可を得てTwitterでスタンプを紹介させて頂くことにしました。
好きなテキストを入れることができ、意外と汎用性が高く使いやすいのでオススメです。

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