私は機械の側が似合う人間だと思う。
文系ではない。
股関節障害がなければ、自動車整備士を続けたに違いない。
座業を求めて製版工が長かったが、流れている間、3年間ほどオフセット印刷機を回した時代がある。
朝もらった仕事。
たしかB4サイズで5万枚通し。
1枚1円なら5万円。
時速5000枚なら10時間で終わる。
現実には、版を洗ったり、紙積みしたりで深夜0時を超えた。
小さなビルの2階、透明ガラスでカーテンのない工場、1階は事務所と製版現場。
国鉄のアパートが、道路の反対側に並んでいた。ここからパートで来ていたオバサンが仕事ぶりを見ていたらしい。
社長に報告した。
私の評価は上がった。
面白い仕事は夢中になれる。
嫌々仕事をすることは、人生のマイナスである。
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