放浪記

755)サザエのつぼ焼き



育った環境に海はなかった。

義務教育を終えて、街中の学校で漁師の子供がいた。
夏、海で彼が潜ると何度も岸へサザエを投げた。

私が潜ってみるが1個も獲れなかった。
彼は学校に戻って寮で七輪使って、つぼ焼きをした。

学校から海へは散歩の気分で近かった。
ある時、砂浜に座って沖に向けてトランペットを吹く青年がいた。
59年も昔の話である。
ーーーーーーーーーーーーーーーー



最新の画像もっと見る

最近の「1:日記」カテゴリーもっと見る