★ 海外貴金属市況

● NY金、続落

18日のニューヨーク商品取引所（COMEX）の金先物中心限月4月物は、ギリシャ支援協議の進展期待などを背景に追随売りが優勢と なり、続落し、前日終値比8.40ドル安の1オンス＝1200.20ドルで終了しました。 ギリシャ政府は16日のユーロ圏財務相会合で、現行支援の枠組み変更を求めて強硬姿勢を示したものの、前日午後になって融資延 長を要請する方針に譲歩したと伝わりました。このため、近く交渉がまとまるとの見方が強まり、この日は追随売りが先行しました。 朝方発表された米経済指標は、全般にさえない内容となりました。しかし、外国為替市場でドル高・ユーロ安がじりじりと進んだことか ら、金は割高感に押されて一気に1200ドルの節目を割り込みました。その後は、引け後に公表される米連邦公開市場委員会（FOMC） 議事要旨の内容を見極めたいとの思惑が広がり、ほぼ横ばいに推移しました。

● NY白金、 続落

18日のNY白金先物相場4月限は続落し、前日終値比9.80ドル安の1オンス＝1167.20ドルで取引を終えました。 この日は、一時金の反発に追随しましたが、ドル高加速や金の1200ドル割れが圧迫して時間外取引の安値や前日安値を下回り、 1163.1ドルまで一代安値を更新しました。また、米住宅着工件数の減少や、生産者物価指数（PPI）低下によるインフレ沈静、株価・原油 の下落も弱材料となりました。

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