● NY金、大幅続落
NY金4月限終値は 1255.9ドル、 前日比-31.3ドル。取引レンジは 1252.1~ 1286.6。
29日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物中心限月4月物は前日終値比31.30ドル安の1オンス=1255.90ドルと大幅続落して取引を終了しました。
前日の立ち会い終了後に公表されたFOMC声明は、事実上のゼロ金利政策の継続に加え、利上げに向け「忍耐強く」対応するとの指針(フォワードガイダンス)の維持を決定しました。大方の予想通りの結果となったため、市場の反応は当初限定的となりました。
しかし、その後は、景気認識の上方修正箇所に着目した売りが台頭し、雇用情勢の持続的な回復などを理由に、前回まで引用された「ゼロ金利を相当の間維持する」との文言が削られたことにより、年半ば以降の利上げシナリオに変わりはないとの見方が広がりました。この日朝の米経済指標は、週間新規失業保険申請件数が15年ぶりの少ない水準に改善した一方、昨年12月の中古住宅販売仮契約指数は予想に反して大幅に低下しました。強弱まちまちの統計を消化した後は利益確定の動きも加わり、引け間際に一時1252.10ドルの安値を付けました。
● NY白金、 大幅続落
NY白金4月限終値は 1217.3ドル、 前日比-41.2ドル。取引レンジは 1212.8~ 1258.6。
29日のNY白金先物相場4月限は、前日終値比41.20ドル安の1オンス=1217.30ドルと大幅続落して取引を終了しました。
安寄りしたあと、プラスに浮上する場面もみられましたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の米早期利上げ観測による金の下値追いが圧迫し、一時は1月6日以来の安値となる1212.80ドル(45.70ドル安:3.6%)まで急落しました。
ただ、その後は米株価が反発をきっかけに、安値から持ち直しました。
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