こんにちは南仙台の父です。
トランプ政権発足まであとわずかという感じですが、様々な公言によって
世界にも影響を与える中で、関心事となっているのが中東情勢です。
原油生産の中心であり、紅海・スエズ運河という物流の要もあり、宗教に
よる争いが複雑に絡む中東情勢は更に複雑化しています。
イランの動きだけでなく、ロシアの影響が弱まったことで破綻したシリア
、地域覇権を狙うトルコやサウジアラビア、イスラエルの強気な姿勢とイ
スラム原理主義の問題など、中東には様々な問題があります。
トランプ氏はイスラエル寄りの姿勢を見せる中で前任時は大使館をテルア
ビブからエルサレムに移すなど、ムスリムに対する強い対決姿勢とも受け
取られかねない政策を実行しました。
今回もイスラエル寄りの中東政策を進めるとも言われる中で、中東の混乱
は更に大きくなるとの観測も出ています。
果たしてトランプ政権誕生は中東情勢に良い影響を与えることになるので
しょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、塔のカードの逆位置が出ています。
塔のカードの逆位置は緊迫やアクシデント、事件や誤解、不幸や無念、屈
辱や限界といった意味があります。
塔のカードは正逆とも悪い意味を為し、精神的な不幸や圧迫といった意味
を示すカードです。
多くの国際政治学の学者たちが指摘するように決して良い状況とはならず
、更に混迷・悪化を辿るということを暗示しています。
イスラエルも同様で決して現政権の足下が安定化しているわけではなく、
周囲を完全に敵に囲まれた状況の中、更に覇権的な勢いを示している地域
大国も出始める中で、イスラム原理主義の拡大などによる様々な不安は更
に激化することも意味します。
トランプ氏はイスラエルを支援はしながらも米軍による圧力は減らそうと
いう気持ちもある中で、原油価格や物流コストの上昇、中国などの思惑に
よる地域情勢の複雑化など、不安定要素が更に高まっていきます。
この地域は欧州などと比べて脅そうにもトランプ氏の得意とするディール
が効かないといった特性もあります。
また、強硬な姿勢を見せればサウジアラビアなどが資金面で支援するイス
ラム原理勢力によるテロの頻発、米国内での不満に乗じた国内でのテロな
どのリスクも更に強まります。
太陽と北風の話と同様に強権的な力による解決は大きな不満を呼んで、大
きな歪みを生じさせます。
トランプ氏の動向によっては米国内への飛び火といった大きな問題になり
かねないだけに注意を要します。
次に環境条件ですが、星のカードの逆位置が出ています。
星のカードの逆位置は失望や絶望、無気力や高望み、見誤りや放棄、時代
遅れといった意味があります。
イスラエルのヒズボラとの停戦もかなり圧力をかけて実現した経緯もあり
ますが、表面的な歓迎よりも内部に不満を抱えた勢力も多く、今後も停戦
の実現には大きな課題も抱えていきます。
米国としてどうするかが経済面のメリットで判断できる時代はすでに終わ
っており、現実的な策も含めて爆発させないコントロールが重要になって
いきます。
トランプ氏もそのあたりはわかってはいると思いますが、人の好き嫌いで
判断しやすい側面もあるので、強権的な人物との安易なディールは言質だ
けを得られるだけで、実効に乏しいという側面もあります。
まずは偏った形での解決とはならず、誤った言動で混乱をさせないことが
大事になっていきます。
星のカードは元来が希望や理想といった意味を持っています。
こうしたものが見いだせないだけに、慎重な言動を意識しないと思わぬ形
で米国内に飛び火することになります。
バランスを重視した中東政策が求められる中で、ユダヤ人ロビイストの信
用も得つつ、難しい手綱さばきが求められそうです。