こんにちは南仙台の父です。
コメの値段が相変わらず高いままになっており、政府も備蓄米の放出に舵を
切りました。
一方で市場には多少従来よりも少ない量ではあるものの、十分な流通量は存
在しており、一部で売り惜しみや高値での転売などが行われているとの情報
も錯綜しています。
様々な憶測もある中で果たしてコメの価格は今後も高値が続くことになるの
でしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、星のカードの逆位置が出ています。
星のカードの逆位置は失望や絶望、無気力や見誤り、放棄や時代遅れといっ
た意味があります。
今後も高い価格が継続することになりますが、これらの要因は売り惜しみや
買占めといった問題ではありません。
そもそも、コメを作るにあたって必要な費用が大きく上昇しており、燃料費
などによる物流コストの上昇、輸入肥料などの価格上昇、全体としてはイン
フレによる高値が続くということを示しています。
コメの価格は政府の統制によって決められますが、そうした範囲ではコメを
生産・流通させられる環境にはなっていません。
買占めなどの動きは無視すればいずれそうした業者も一時的に利益を上げら
れたとしても行き詰まります。
今後はそうした行き詰まった業者の倒産も出て来ることになります。
また、コメの生産能力も少子高齢化によって格段に下がる傾向に向かうこと
になり、全体としての流通量も減少します。
値段が上がる要素はあっても、下がる要素は何一つないことを認識した方が
よいとカードは暗示しています。
次に対応策ですが、死のカードの逆位置が出ています。
死のカードの逆位置はリスタートや新展開、上昇や再生、再構築といった意
味があります。
生産量を上げる動きも必要になりますが、あらゆる意味で人手が不足してい
る実態を考えれば省力化の流れを推し進める必要があります。
また、政府の価格統制(流通量も含めた)の考え方であったり、農業を取り
巻く環境の問題を新たな視点で再構築すべき段階を迎えています。
今の体制は借金などで首が回らない状態にしながらも、経営が回るような自
転車操業が前提となる支配体制が続いており、農業経営の意欲も削ぐ形の体
制になっています。
また、商社などが介在しているにも関わらず、従来の農業生産体制に執着す
る考え方も強く、そろそろ抜本的な考え方の見直しが必要となっているのが
本来のところでしょう。
今後も今のような問題は度々出てくることになりますが、まずは少子高齢化
を前提としながらも体制として十分に維持管理が可能な生産・流通体制の見
直しを行うことから始めなければならないようです。