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南仙台の父・hrperficioの占いと運気のブログ

ローズ・ピアノ(Rhodes piano)

こんにちは、hrperficioです。
今回はローズ・ピアノ(Rhodes piano)についてお話ししたいと思います。

ローズ・ピアノは電気楽器で、構造的にはハンマーで弦を叩いて音を出し、ピエゾピック
アップで音を拾ってアンプで増幅して音を出すという楽器です。
時々、フェンダー・ローズ・ピアノという人もいますが、これは一時期フェンダー社が販
売権を所有していたからで、全てがフェンダー社の取り扱いではありません。
音を出す仕組みでいえば、エレアコのギターが一番近く、今はこのような楽器は新規で作
られてはいません。
現在は電子式が主体というか、ほぼ波形から音を再現するタイプの電子ピアノが殆どなの
で、実際に現物を見たことがある方は少ないのではないでしょうか。

ローズ・ピアノは元々はアメリカ陸軍航空隊で精神療養のための治療機として開発された
のが最初といわれています。
ローズ・ピアノの上部がベットになっていて、別途に兵士を寝かせて精神治療を行うこと
が目的だったそうです。
ローズ・ピアノはハロルド・ローズが発明したので、ローズ・ピアノと呼ばれています。
原型機が最初に登場してから80年程度が経過しています。
ローズ・ピアノは精神療養の道具としては目的を果たすことはできませんでしたが、本来
の楽器としての機能で活躍することになります。
ローズ・ピアノの特徴として、折り畳んで運ぶことができる点が挙げられますが、これも
精神療養のための機械という用途で採用されています。
これはスタジオでの据付や片付けの利点だけでなく、可搬性という利点からミュージシャ
ンのライブ活動では大きなアドバンテージとなりました。
トレーラーや飛行機で運ぶことができるため、多くのミュージシャンに愛用されています。

また、第二次大戦後の電気楽器や電子楽器を取り入れた音楽の発展、特に大音量での演奏
ではアンプで音を増幅できる鍵盤楽器として注目されました。
同じような楽器として、ウーリッツァーピアノがありますが、こちらはヨーロッパ生まれ
で、形状もローズ・ピアノとは大きく異なります。
ロックやフュージョンといったものからジャズで広く使用されました。
ローズ・ピアノがどちらかといえばジャズ系のミュージシャンに使用され、ウーリッツァ
ーがロック系で使われたのもその音の違いからだといわれています。

また、ローズ・ピアノはハンマーで弦を叩くという点と形状・構造でアップライトピアノ
と似ていますが、ローズ・ピアノは弦が2本なのに対し、アップライトピアノは弦が3本
あります。
生でローズ・ピアノを弾くととてもショボい音しかしませんが、これも構造的な違いから
来ています。
また、ピエゾピックアップを使う点でヤマハのCP80と同じ方式ですが、ヤマハが金属的
な音なのに対して、ローズは柔らかい音が出てきます。
電気楽器は楽器単体の力があまり強いイメージではなく、全体の中で空間を埋めるための
拡がりに力が置かれることも多い特徴がありました。
トレモロやパンなどの音響効果やコーラスやアナログディレイなどの空間処理との組み合
わせで、より強い効果を曲の中で出すといったものも多かったです。

今は電子ピアノやシンセでも必ずと言ってよいほどローズ・ピアノの音が入っています。
70年代から80年代の初めにかけての音楽では多くの楽曲でローズ・ピアノの音を聴くこと
ができます。
名手といわれるピアニストやキーボーディストの中にもローズ・ピアノを愛用・多用した
人も多く、時代を象徴する機材だといえます。
アナログ全盛期を代表する機材の一つでした。

電子ピアノでもローズ・ピアノの音はそれなりに使えますが、これは本物のローズ・ピア
ノの音をサンプリングして、特徴的な波形データを設計図として使用しているからですが
、古い本物も劣化したりしているので、今後デジタル技術が更に発展して、波形データの
分析がもっと詳細にできるようになったとしても、新たにサンプリングすることが困難に
なるので、ローズ・ピアノの音がこれ以上のレベルで再現させるのは難しいかもしれませ
ん。

私もローズ・ピアノの音は好きなのでよく使いますが、本物も使ったことがあるので、や
はり本物と比べてしまうと微妙にカットされた部分が多いように感じます。
デジタル技術で色々なことができるようになり、古い過去に存在した楽器でもVRで再現
可能にはなっています。
でも、色々がんばっても環境の違いもあって完全な再現は難しいみたいです。
ローズ・ピアノに関しては本物を活躍した時代でギリギリ触ることができました。
ヤマハのCPも本物をリアルタイムで触れました。
ウーリッツァーだけは触れませんでした。
当時、本物を触っていたらどんな音がしたのかというのがわからずじまいです。
ローズ・ピアノの音は今でも昔っぽい感じを出すのに使われています。
いつまで生き残るのか、非常に楽しみなところもあります。
いずれ、博物館で実機が見られるようになるかもしれません。
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