早起きし、旅を再開する一同。
はやまろうとする、生田。
いろいろなものを"掴まされ"る、五藤。
ナビとシートベルトをしないで眠る、赤松。
五藤はまた何かをつかまされるのか?
赤松はナビをできるようになるのか?
不安を抱える一同が
おなかを満たし、釧路湿原へと足を向ける。
~本編~
釧路湿原に向けて和商市場を後にした。
ピーピーピー
いきなりかましてくれた。
助手席、赤松がまたシートベルトをしやがらない。
いくらピーピーなっても全く意に介さない、赤松。
耳にすら入っていない様子だ。
どうしてあのうるさい音を無視できるのだろうか?
シートベルトをしてくれっ!!
捕まるのは僕なのだ・・・切実である。
釧路湿原の展望台はいくつかある。
そのうちのどれにいくかは赤松に委ねられた。
いくつかある旅行雑誌と地図を見比べ決める。
ナビについて
旅サーでならした山本に
散々やじられながら教えてもらう、赤松。
何とかシートベルトもし、危ういナビのもと
向かうは
『釧路湿原、細岡展望台』
赤松「その線路に沿って走ってくれや」
赤松「今、線路跨いだやんな?じゃ、次、左に曲がってくれ」
林 「おっけー」
赤松のナビのもと進むと
目の前にはまた線路が現れた。
まっすぐ北へとのびる線路。
一度線路を越えて、また越える。
・・・戻ってるんじゃないの?
林「また線路あるけどいいの」
赤松「せやで、線路跨ぎ返すんや」
さらっと言う。
・・・・・・
・・・
『跨ぎ返す』
なんかの技名なのか!?
不覚にも意味不明なことでツボにはまってしまった・・・
道はどんどんと山へと入っていく。
標高もだいぶ高いだろう。
くまが見たくて仕方がない五藤は叫ぶ。
赤松のWALKMANに入っていたライブでの長渕がとても気に入ったようで
その真似をしながら叫ぶ。
「くま出てこいよっ!! くまぁぁぁ!!一緒に歌おうゼっ!!」
山に入ってから30分はこの調子である。
木漏れ日が差し、
木々の香りが漂い
鳥たちの声がかすかに聞こえる中
叫ぶ。
「鳥たちも一緒に歌おうゼっ!」
窓から身をのり出し叫ぶ。
「くまぁぁぁ!!一緒に歌おうゼっ!!」
展望台が近づいてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/db/e47b4fa315b7632d8bc4a983febd0c0e.jpg)
車を止め、少し歩くと
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/ed/03a3d962391c06d995f06e5938d8bfac.jpg)
細岡展望台
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/87/5dc88c1d03c178a14a045fea302e99f9.jpg)
サバンナを思わせる風景が広がる。
ライオンやキリンがいるのではないかと思ってしまう。
風景を楽しんだ一同は展望台を後にする。
木々が風に揺れ葉が音を立てる。
鳥たちのささやきが聞こえる。
そんな自然の音の中に
不自然に機械音が鳴り響く。
またかっ!!
赤松よ、ちょ、おまっwww
これで何回目だ!!
普通、助手席に乗ったらシートベルトはするだろ?
赤松「そう言われてもなぁー。今までシートベルトなんてしたことあらへんしなぁー」
カルチャーショックだ。
どうやら彼には『シートベルトをする』という概念がないのだ。
忘れていた。
彼は独立国家淡路の出身だった。
日本の常識はもはやこいつには通用しない。
次は屈斜路湖を一望できる
津別峠、美幌峠を目指す。
その前に
途中にあった
『サルボ展望台』
へ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ba/9a71527a18047b0c0b1b83f6c3388096.jpg)
このとき山本の手にはティッシュが抱えられております。
鼻水じゅびじゅびなんだとか
階段を上がって上がって・・・
「くまぁぁぁ出て来いっ!!一緒に歌おうゼっ!!!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/f4/f76f95e187060ace4688a0dd8c1d7603.jpg)
湖に雲が
右側の湖は塘路湖
真ん中に伸びた道を通って着ました。
峠を目指す。
もちろん発進して少しすればピーピー鳴る。
お決まりだから。
ピーピーピー・・・
本編③に続く!!
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