北大柔道部ログ

一年目の日帰り旅行②

移動中の車内…
僕らのおしゃべりは緊張感があふれていた。何故か?
その理由は運転手渡辺にある。

彼は我慢に弱い男だ。ダンガンの名に恥じぬ無鉄砲さを持っている。
そんな彼は、現在運転中。しかし、運転には我慢が必要だ。

例えばそれはスピード、例えばそれは他の車や歩行者などへの気遣い。
自分の気持ちを犠牲にしてでも守らねばならぬものは数多い。

いつもは「あーガマン、あーガマン。」と言って耐えているのだが、さすがにイライラが抑えきれないようだ。



そんな彼はルールを作った。
《ガマンポイント(以下GP)》というものを設定したのだ。
例えば、一定時間何もしゃべっていないと、「話すことを我慢した」ということでGPが加算される。
10GPに達すると、哀れその人は車から降ろされ、ヒッチハイクで帰らねばならないということになるのだ。
なんとも寮生らしい発想である。


僕らは話した。
オフ期間のこと。もうすぐ再開されてしまう練習のこと。
無理をしていたわけではないが、GPを意識していたのは確かだった。
そのおかげか、そこまでGPをためる者はいなかった。


車の窓から外の景色を眺め続けていたスィニョールを除いて…





しかし、新たなポイント制度が作られた。
BP、《馬鹿にしたポイント》である。
これは主に運転手であるダンガンを馬鹿にしたような発言に対してつけられる。
ペナルティは先ほどの半分5BPで課されてしまう。
これができた事情だが、筆者は細かいところを忘れてしまった。

ただ一つ、はっきりと言えることは、c.cの伝家の宝刀が炸裂したということだけだ。
事の経緯は、皆さんのご想像に任せることにする。

すぐに車内の争いは激化した。
とは言っても、BPが加算されるのはほぼc.cだけだったが…。
まあ、墓穴を掘ることに関してはそれなりの腕前を持つ彼女に、
そんな彼女をいじりたい清野・霜田がいたのだ。仕方のないことなのかもしれない。



写真は、清野に八つ当たりするc.c。
しきりに「絞めていい?」と言っていたような気がする。
一見抱き着いているようにも見えるのだが…。真実は謎のままだ。


途中、サービスエリアにて筆者が一品ジャンに負けたという個人的に不幸なことがあったものの、ようやく登別に着いた。
高速を降りると鬼が迎えてくれた。




11:00くらい

とりあえず、第一の目的であるクマ牧場に向かった。

ちなみに、c.cのBPは4.9。普通に加算していったら、明らかに5を超えていたのだが、これはダンガンさんが「ガマン」してくれたおかげである。



もう少し続きます。
次は、クマ牧場編です。

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