夜勤中、気が付けば誕生日を迎えていた
自転車を押してゆっくりと家路を進む午前3時半
気温は未だほんのりと肌寒く、心地よい
鳥の鳴き声と薄らと明るくなりつつある空
朝はもうすぐそこまだ迫ってきている
今日はなんだか良い日になりそうだ
手にはプレゼントでもらったアイスとお菓子
胸には勤労への達成感
腕には生暖かい感触
こんな日はどんな嫌なことでも許せる気がする
あれ?生暖かい感触?
頭からズボンまでフンまみれだった
今日は誕生日
立ち漕ぎで家路を急ぐ午前3時半
半袖で出歩くには寒い
カラスの嘲笑と薄暗い空
朝は未だ遠い
今日は家で寝ていよう
全身から漂う悪臭と湧き出る不快感
それでも空は綺麗だ