いつかお父さんは帰ってきてくれる…
母は根拠もなく私たちにも言った
事実を確認することもできず
蓋をし、夜になるとシクシクと枕を濡らす母
そうでなければ私には 愚痴を言う
まだ弟も小学校低学年
私がこの家を引っ張らなきゃ
根拠のない責任感
母の洗脳にまんまと引っかかっていた
夢も希望も吸いとられていた
父の望む将来だけが選択肢だった
私は両親にとって宝物ではなかった
明るく責任感や統率力とか勉強とか
いつのまにか親の期待が
私の夢となり、
平凡中の平凡ではなく
非凡なる平凡がもとめられた
宝物でないことを自認したくなかった
潜在的には気づいていたはずだが…
両親に私だけを注目して欲しかった
まるで赤ん坊である
高校生になるとその歪みはさらに顕著になり
対極にいる自分同士で悩み始めた
父への片思いと
母から求められる共依存関係
いつも心は満たされなかった
そんな女子高生が行き着く先の居場所は
求めては はたきおとされ
立ち上がろうとすると 邪魔をされ
だれも私の心は無視である
悩み尽くした
太宰治の「家庭の幸福」に気付かされ
他者を俯瞰してパロディーにする
筒井康隆の世界観に救われた
それでも求めては傷つき 求めては傷つき
心の休まる委ねられる居場所を求めて
彷徨い続けた闇の時代だった
書を捨てよ街へ出よう
と教えてくれた先生がいた
この こんがらがった現実から
解放されよう 外へでよう
それが私の18歳の春だった
続きは明日お願いします
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