電位治療機器のお話 vol.1

さて、この名前聞いたことある方いらっしゃいますか？

もしくはこの名前は聞いたこと無くても、
これからする話を聞いて

「それ知ってる！！」

という方もいるかもしれないのですが…


で、この電位治療機器ってモノ、
デパートの一角とか、商店街の潰れたお店の跡地だったりを貸しきって
おじいちゃん・おばあちゃんがよく分からない椅子に座らされ、

「コレに一日30分も座れば、血液サーラサラ！
　　　　今月いっぱい無料で体験できるからどうぞー」　

って怪しいおっさんが言ってるやつ。
そのお話なんです。

で、その怪しい椅子、ひょんな事からワタクシ
３週間ほど無料体験に行っちゃったことがあるんですね…

いや、何でそんな羽目になったかというと、
10年位前、当時バイトしていた携帯屋の店長(60代くらいの女性)が
近くの空店舗にこのブースが出来たのに

まんまとハマりまして


当時まだ高校生だった私と友人は
半ば強制的にこの電位治療機器無料体験への参加を勧められたんです
(しかもバイトの暇な時間に行っていいよといわれた)

んで、そこに行ってみると周りには健康とは何かみたいなことが書かれた
大きな紙がいっぱい貼ってあって、６台位並ぶ椅子の真ん中に
さっき言ったような怪しいおっさんが立っている。

すると何だか気持ちの悪い笑顔で、

「若い子が来ると活気が上がるからねー。
　　　　　　　　　　　はい、まずこの椅子に座って座ってー」

・・・と。

そのまま何が何だか分からないまま
こんな感じの変にゴージャスな椅子に座らされまして。


「はーい。じゃあ血液がサラサラになる電気流すからねー。
　　　　　　　　　　　ちょっとビリビリって感じるけど怖くないよー」



……

いや、怖ェよ。

何だよ、血液がサラサラになる電流って。

でもそんな私と友人の不安をよそに

ビィーーーーーーーーーーーーッ

という、決して心地よくない音と共に身体に電流が流れます。

正確には流れているらしい…です。

いや、何か音の割にはあまり分かんないのよ。

そんなんで「？」っという顔をしていると、

例の怪しいおっさん、

「あ。全然分かんないって顔してるねー？
　　　　　　　　　　　じゃあちょっとこれ持ってみようか」

と、いきなり私に蛍光灯を手渡す。

と、

ウワーーーー！！！！
何かビリビリ来た


そしておっさん満足気。

あ、うん。分かったよ。
アンタの言いたいことは理解したよ…

と、愛想笑いをしていると
そっから椅子に座ってなきゃいけない30分間、

おっさん喋る喋る……

しかも
健康を維持するのはどれだけ大変か
とか
世の中には良くないものがたくさん溢れている

とか、今のままでは健康を害される、

だからそのためにはまず血液の流れを正常に
という話を延々とジャパネットた●たバリのテンションで。

すげぇ…
コレ、ずっと聞かされてたら現状に不安になるわ

で、そうこうしているうちに30分。


最後にちゃんと身体に電気が流れていたことを再認識させる
さっきの蛍光灯チェックをさせられ、電位治療機器無料体験は終了。

あ。しかも最後に

スタンプカード

なるものを渡される。


……！

巧妙だ(;゜ロ゜)

アレなんだよ。
年配の方って、失礼だけど暇が多いわけじゃない？

で、日本人って小さい頃からラジオ体操とか夏休みの水泳とかで

「スタンプを貯める」

と言うことに何となく喜びを感じるじゃない？

そこに上手く取り入ってるのよ。

「スタンプ貯めるためにまた行かなきゃ！」
って思わせるわけよ。

ちなみに結局店長の押しで
最終日まで何回か行く羽目になったんだけど

このスタンプカード、
貯めたからって何の意味も無かったからね。

恐るべし、この怪しい電位治療機器…



と言うわけで、このブース、
初めにも言った通り、ワタクシ3週間通い詰める羽目になったので
ここではどんなことが行われているのかということを
更に詳しく次回語っていこうと思います。

という訳でまた


→この話、どっかから訴えられたらどうしよう←