宝積寺駅でバッテリー付き電車AccumことEV-E301系を見送って、次の下り電車に乗る。これも京葉崩れの205系だ。
那須野が原に向かって徐々に標高が高くなる。この辺も東北本線の難所のひとつだったようだ。そして、終点黒磯に到着。ここは直流電化区間の終点。そして、この駅から先は交流電化区間になる。もちろん、常磐線にも筑波エクルプレスにもこういう場所はあるのだが、ここの特徴は、黒磯駅の構内は交流も直流も両方通電できること。
改札口には、かつて使われていた行き先表示がモニュメントになっている。
この駅までが「宇都宮線」。横浜や大船の行き先表示があるのはおそらくここが最北だろう。そういえば、高校時代に使っていた藤沢駅(改築前)では、平塚、小田原、名古屋、大阪方面と書かれていたっけ。
これが交流2万ボルトと直流1,500ボルトを切り替えて停車中の線路に電気を供給するスイッチ。かつては、すべての列車が停車し、機関車を交換したり、交直両用車は電源を切り替えたという。北斗星やカシオペアが走らなくなった今、貨物列車だけがこの駅を跨いでゆく。
ローカル電車はこの駅ですべて乗り換え。ホームも片隅に移って、「東北本線」表示になる。
悪評高い「走ルンです・交流」こと701系電車。東北地方に新風を吹き込んだはずなのだが、なにせ旅情に欠ける。
このワンマンカーに乗って、郡山に向かおう。